いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

生きるための芸術の記録

桃源郷づくり2年目。

藪の整理が完了した。春に向けた準備が始まる。何が終わり何か始まる。循環している。冬から春へ。夏秋冬とまた季節が巡る。 図書館に予約した本が届いて、昨日の夕方取りに行った。朝、ヘルマン・ヘッセの「庭仕事の愉しみ」を読み始めた。ちょうど、春に向…

小さな理想を描く世界を創造する手段。

藪の整備をした。自分たちだけでは、気が遠くなるので、植木屋さんに依頼して、妻と自分も参加した。おかげで、予想以上に片付いた。全4日予定の1日が終わった。それだけでも書きたいことがいつくも浮かんできた。 藪とは、木や竹が自由に伸び放題になって…

脱・現代社会。ポスト自由人へ。

友達のDくんと電話で話した。面白い状況にいたので記録してみることにした。D君は、肩書で言えばアート・プロデューサー。高円寺を拠点にアートホテルの立ち上げに関わったり、街中に巨大な壁画を出現させるプロジェクトを手掛けてきた。 けれどもDくんは、…

つくること日記

今日していることは、これまで自分がしてきたことの延長にある。まったく新しいことを突然に始めることはあまりない。 制作している肖像画は、よい新作に着地できそうだ。ベニヤと木材でウッドパネルをつくり、額を鑿で削る。ウッドパネルにペインティングと…

非常事態にも変わらない暮らし。

シンプルな暮らしが続いている。朝起きて、薪ストーブに火をつけて、お湯を沸して、と、チフミがやった後に起きて、餅かパンをストーブの熱で焼いて食べる。お喋りして、ストレッチと筋トレをする。 9時になったらアトリエへ移動する。歩いて2分。今はオー…

「楽園への道」を読んで。

芸術とは、自然を真似るのではなく、技術を習得し、現実の世界とは異なる世界を創ることだった。 「楽園への道」バルガス=リョサ 久しぶりに500ページの本を読んだ。しかも小説。主人公は、ゴーギャンとその祖母フローラ。二人は面識はなく、フローラはゴ…

地図を書き換える2021

年末に2020年に聴いたアルバムのベスト10を選んだ。今は聴く手段がたくさんあるから、いろんな音楽を選べる時代になっている。 Mac Miller / Circles Haim / Women In Music Pt.Ⅲ Common / A Beautiful Revolution Fenne Lily / BREACH The 1975 …

欲しいモノを手に入れるために欲しいモノをすり減らしていたら、それは手に入らない

1月3日。朝4時。気温はマイナス2度。自分でつくった家に暮らしている。まず部屋を暖めるために、薪ストーブに杉の葉っぱ、枝、不要な郵便物を放り込む。マッチで火をつけると、杉の葉に炎が上がる。燃える匂い。火が安定したら太い薪を入れる。部屋が暖…

生活芸術、2020から2021へ。

今年も生き延びた。コロナ禍の一年だったから、ほんとうにこの環境に感謝しかない。いつも一緒に制作してくれる妻に。この場所を与えてくれた北茨城市に。地域の方々へ。生活芸術という活動を理解し応援してくれる人に。これを読んでくれる人に。 2020年は「…

炭窯づくり。そこに現代アートを接続できるのか。

炭窯づくりに失敗した。これで2回目。前回の反省点(古い窯の再利用では土が定着しない、乾いた土を使うこと、大人数でやると細部への配慮が届かない)を生かしてやったけれども、窯の天井は落ちてしまった。 そもそも窯を作るのは、人間がしてきた生きるた…

全部違う。そもそも同じはずがない。

炭窯に火をつけた。まずは入口の土を焼き固める。炭窯づくりをしているのは炭を焼いて売るためというよりも、炭をつくるとはどういうことなのか、それを知るためにやっている。お金に換算したらとてもやってられない。それでもやる理由は、人類が30万年前か…

見たもの聞いたもの経験したことが蓄積されて「わたし」がつくられる。

本が好きで、読むのもそうだし、本というモノ自体も、読書という体験が好きだ。文字が書かれた紙が束になっていて、文字を追ってページをめくるうちにその世界へ没入していく。それが読書体験だと思う。昨日読み終わった「意味の深みへ」井筒俊彦著は、まさ…

不用品のなかの美しさ

日曜日に薪づくりをしようと準備をしていたら電話が鳴った。「もしもし。お皿と木があるから使いませんか。以前新聞でそういうものを集めていると読んだので」 という話だった。家を直すための廃材を集めた去年の新聞記事を読んで覚えていたのだろうか。妻チ…

表現の深層へ

作品集をつくっている。振り返ってみれば「表現したい」という強い意志だけがあった。何かを学んだわけではないけれど好きなことだけはあった。音楽、漫画、アニメ、小説、映画、物語の世界に没頭するのが好きだった。 はじめは文字をつくった。物語世界の設…

生活の中の小さな活動/一日の積み重ね。

生活の中の小さな活動に焦点を当ててみたい。「自らの小さなことの偉大さを気づかないものは、すべての小さな偉大さを見逃してしまう」と明治時代のアートプロデューサー岡倉天心が書いている。自分にとっての小さなこととは、日々の些細な出来事だと思う。…

今日という一日。たくさんの出来事が織り成して、次への足場をつくる<後編>

<前編はこちら> norioishiwata.hatenablog.com 家にいた妻チフミが「今日は友達がタロットをはじめたって遊びに来たよ。窯を使ってみたいとピザを焼いたけど扱いが難しかった」と言った。 夕方からは、窯でパンを焼くためのパン生地づくりの作戦を練った。…

今日という一日。たくさんの出来事が織り成して、次への足場をつくる<前編>

陶芸の師匠のところに遊びにいく約束だった。窯をつくったら「いろいろ教えたいことがあるから」と声を掛けてくれた。北茨城市に暮らす陶芸家の真木さんは、3年前、弟子にしようと言ってくれた。でも陶芸がやりたい訳ではないのでほんの少しだけ教えてもら…

モノの役割。役を読み換えて世界を演じさせる。

夜寝て、朝目を覚ます。今朝は、霜がおりていた。いよいよ冬になった。世界は変わっていく。小さなことも大きなことも。 昨日の夜、種から育てているマンゴーの苗木を家の中へ入れた。もし出しっぱなしだったら枯れていただろう。夜と朝の間に、死と生があっ…

夢かもしれない。でもその夢を見ているのはひとりじゃない。

とても生きるのが難しい時代だと感じる。情報やモノに押し流されそうになる。だから、自分が生きるための環境をつくることにした。絵を描くにしても、絵を描く環境に左右される。されない人もいるかもしれない。厳しい環境に身を置いた方がいい絵が描けるの…

自然が裸になるとき/NAKED NATURE

つくること。作品にすること。表現すること。現代社会では、それをお金に変えてはじめて評価される。何千万円で売れた絵画は成功の称号を与えられる。いま人類にとって必要なことは、そういうことなのか、と大真面目に疑問に思う。 したいと感じることをカタ…

就職しないで生きていくこと

週末ラジオ番組を生放送した。「NINJA HOUSE CLUB」茨城県常陸太田で友達の音楽家SINSENくんは、この古民家を拠点にゲストハウスを運営し、ギター教室をやって、本人は音楽家、DJとして活動している。2年ほど前にようやく、このスタイルに辿り着いたと話し…

芸術活動という多様性

明らかに新しい環境に突入しているので、状況を知るためにも日記を書くことにした。9月の終わりに、文化庁の芸術家支援助成金に応募して20万円の補助を受けることになった。30万円の予算に対して20万円、つまり2/3を支援してくれる。だから20万円の支援のた…

忙しくもないし、暇でもない。するべきことはあるけれど、誰かに急き立てられることはない。つまり自由に生きること。

時間が緩やかに流れるようになった。忙しくもないし、暇でもない。なにかしなければいけないことはあるけれど、誰かに急き立てられることもない。ぼくは自由が欲しかった。たぶん、今はそれを手に入れて、ぼくは自由のなかで生きている。そのことについて書…

行動日記ー自分がしたことに今現在があらわれる。

2020年10月16日(金)朝起きてパンとコーヒーを食べた。そのあとストレッチ。手足の先まで伸ばす。最近は姿勢をつくるために座禅している。身体と向き合うのが課題。腹筋と腕立てをする。今日の草刈りに備えて道具の手入れをする。草刈りの歯を交換する。9…

ますます抽象的になって より美しくより適切になる

あまりに早く目が覚めた。深夜2時。波乗りのために5時に目覚ましをかけていたから、起きることにした。昨日も波乗りに行った。南風で波が良さそうだった。午後一で海に着いた。波は大きかったし数も多かった。実際に海に入ってみると、さらに波は大きかっ…

理想の暮らしの次に展開すること。

正直な言葉がいい。今朝起きて波乗りに行った。まだ秋のはじまりで、それほど寒くない。南風だと波が良いと理解していたけれど、どうもそういうことでもないと分かって、天気が良い日は、毎日、海の様子を見に行くことになった。 家から海まではクルマで20…

大切なものは何か。信じることはチカラを持つ。

大切なものは何か。ぼくにとっては、はっきりしていて「つくる」こと。これは生まれ持った才能だと信じている。信じることはチカラを持つ。ときにチカラは社会にとって邪魔なものになる。だからそれを抑えようとする。おまえは何者でもないと呪いをかける。…

10000年の反省。土器からやり直す。

地域で景観をつくるために桜を植樹した。夏には雑草が溢れて桜に絡まってた。9月になって一本づつ蔦を取り除く作業をした。やっと桜と向き合うことができた。そのとき「絡まる」という言葉の状態が目の前にあった。蔦は桜に絡まって倒してしまう。それは「…

言葉が照らし道を知る

言葉は光だ。暗闇を照らす。ぼくには地図が必要だった。なぜなら自分の居場所が分からないから。いや、いまの社会に自分の居場所がほとんどないから。だから言葉にして進んでいかないと道に迷ってしまう。迷ってしまえば不安になり、既存の社会の枠組みに安…

思考、活動、仕事、労働=人間活動について

昨日、久しぶりに宇川直弘さんのDommuneを観た。そのなかでハンナ・アーレントを引用して「ここで言う事ではないかもしれない。みなさん仕事をされてきているのに。ぼくはこのDommuneをずっと活動としてやってきた。これは仕事ではない。つまりハンナ・アー…