いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

生活芸術、2020から2021へ。

今年も生き延びた。コロナ禍の一年だったから、ほんとうにこの環境に感謝しかない。いつも一緒に制作してくれる妻に。この場所を与えてくれた北茨城市に。地域の方々へ。生活芸術という活動を理解し応援してくれる人に。これを読んでくれる人に。 2020年は「…

炭窯づくり。そこに現代アートを接続できるのか。

炭窯づくりに失敗した。これで2回目。前回の反省点(古い窯の再利用では土が定着しない、乾いた土を使うこと、大人数でやると細部への配慮が届かない)を生かしてやったけれども、窯の天井は落ちてしまった。 そもそも窯を作るのは、人間がしてきた生きるた…

全部違う。そもそも同じはずがない。

炭窯に火をつけた。まずは入口の土を焼き固める。炭窯づくりをしているのは炭を焼いて売るためというよりも、炭をつくるとはどういうことなのか、それを知るためにやっている。お金に換算したらとてもやってられない。それでもやる理由は、人類が30万年前か…

1枚の紙を折り畳んだように重なる地点に。

井戸水を汲み上げた水道が凍った。12月15日。朝5時に確認。今年の春から手作りの生活環境に暮らしている。水が凍るとは予想していたけど、思いのほか早かった。たぶんお昼頃には溶けるだろう。冬がやってきた。 週末は「アート・ミーティング」という活…

見たもの聞いたもの経験したことが蓄積されて「わたし」がつくられる。

本が好きで、読むのもそうだし、本というモノ自体も、読書という体験が好きだ。文字が書かれた紙が束になっていて、文字を追ってページをめくるうちにその世界へ没入していく。それが読書体験だと思う。昨日読み終わった「意味の深みへ」井筒俊彦著は、まさ…

土と水と火と風、自然のエレメントから生み出されるアート。

目標に到達した。土と水と火と風、自然のエレメントだけで作品を作ることに成功した。何も買わずに自然だけを利用して作品をつくることができた。土器だ。と言っても野焼きで素焼きしただけなので、もう一回、窯で焼き締めたい。 モノをつくるとき、そのモノ…

この時代をどう生き延びるのか。生活芸術のススメ。

馬をつくっている。パピエマシェという技法で紙を重ねてつくる。そうやって動物をつくるときそのカタチに驚く。どうしてこんな形が存在するのか。驚くと同時にそのカタチの細部を追っていかないと馬にならないことに驚く。油断すればときに犬にも見えてしま…

生活芸術という表現について

宮本武蔵が遺した「日常が戦場になれば、戦場が日常になる」という文章を読んだとき「生活が芸術」になったらどうなるんだろうと閃めきました。意味は伝わるでしょうか? なんとなく分かるんですが、まるで禅問答のようで、具体的に生活は芸術にならないんで…