いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

日々記2021.12.30

2021年の終わりが近づいてきた。年の瀬。ひと足早く妻の実家、長野県岡谷市に帰省している。ぼくは47歳で妻の両親は70代で、お義父さんが今年倒れて死ぬところだった。入退院と手術を繰り返して、日常生活を支障なく送れるところまで回復した。歩け…

住所を捨てて座標に暮らす

"われわれのなかにあるもっとも原始的なものを掘り起こし、それを現在に活かす道を見つけることが、これからのわれわれのひとつの目標になるだろう"鶴見俊輔全集「日常生活の思想」 東京を離れて5年が経った。いまは茨城県の里山に暮らしていて、世間の動き…

お前がやらないで誰がやるんだ?

これで五回目の炭焼きだった。2回は失敗して、2回成功した。今回の火入れを担当した。けれども失敗してしまった。自然を利用することの難しさ。それ以上に自分がやるということの責任を痛感した。というよりも、自分がやるという一択しか存在しないと思い…

5000年前、文字以前のこと。

阿久遺跡に行った。妻の実家からクルマで30分の長野県諏訪地方にある、縄文時代の遺跡。約6000年前にここに村があり、その中央には祭祀をする場所が発掘されている。昭和50年に中央道を建設する際に発見され調査を経て、再び高速道路の下に埋め戻され、い…

シンプルになる。動くところにカタチが生まれる

これはコトバにしたい。忘れてしまう前に。 木曜日の朝、目が覚めてから体調が優れなかった。それでもやるべきことはあって、炭焼きの木を伐りに山にいかなければならなかった。師匠の有賀さんが呼びにきて平さんと3人で山へ入った。いつもこの3人で炭焼き…

生きるための死との間で

考えていることに澱みがなくなるにはどうしたらいいのだろう。シンプルになるために沈んでいこうとすると、周りが暗くなって、それではダメなような気がして、また騒ぎの最中に戻っていこうとする。 雑音が多いとしても、雑音を耳に入れなければ、その音は環…