いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

考えるな、行動しろ、アイディアを捻り出すな。

水戸での展示の関連企画で、中学生にパピエマシェのワークショップを開催した。展示会場になっている水戸第一中学校の美術部は、設営からガイドボランティアとしても参加してくれている。

パピエマシェは、スペインで滞在制作したときに、トムキャンベルに教えてもらった。段ボール、新聞紙、小麦粉、水、火、枝で立体を作ることができる。

2時間半ほどの短い時間だったけれど、美術部の先生が骨組みを部活動の時間を利用して生徒たちと作っていたので、おかげで工程全体を体験してもらうことができた。

先生の話しによると、コロナウィルスの影響で、子供たちは黙食で昼休みも短縮で、部活動の時間も30分しかないらしく、とにかく忙しく時間がないらしい。放課後に遊ぶこともないし、親同士が顔を合わせる機会もなく、今回のワークショップが、そんな状況を埋めてくれる時間になったとも言ってくれた。

ワークショップが午前中で、夜は神田でトークイベントで登壇の予定だった。チフミと水戸駅付近でお昼を食べて、近くの雑貨屋さんで木彫の小品を500円で買った。木に触ることが多いので、木彫もしたいと考えている。忘れないためのメモとして家に並べておこう。

電車で神田に着いて、少し集合時間に早いのでカフェでトーク内容の確認と読書をした。

どのタイミングで見たのか、忘れたけれど、パタゴニアからリリースされた、サーフィンの伝説ジェリーロペスの動画を観た。

サーフィンはやっているのだけれど、考えてみれば友達の影響で数年前にはじめて、カルチャーについては深く掘っていなかった。一緒に海に入ってくれる先輩たちの話しがぼくにとってのサーフカルチャーそのものだった。ジェリーロペスのしてきたことを知って、この人が今のサーフィンカルチャーを創造したことが分かった。サーフボードをシェイビングしてショートボードが主流になったことや、ヨガとサーフィンについて、陰と陽を引用して、思想化、言語化、実践してきたこと、バリ島をサーフィンのスポットとして発見し広めたこと。

今ジェリーロペスを知って、同じようになりたいと思うよりも、全然違うことで冒険をしたいと思った。影響受けたことは、身体を動かして、フィジカルに生きること。思い出して、むかし持っていたヨガの本を探して古本で注文した。

トークは、目次を作ってブロック毎に話していくことで思い通りにできた。このやり方で本も書ける。

ぼくは、それぞれが経済的な成功や他人との比較競争よりも、もっと素直に生きることを応援していきたい。社会に選択肢を増やしたい。

土曜日の夜は、今年開催したフェスでお世話になったバーシゲッツに御礼の挨拶を兼ねて飲みに行った。来年は新年早々にバンドのレコーディングがある。

考えるよりも行動すれば、そこから次のステップがみえてくる。狙うな。アイディアを捻り出すな。自然にカタチが出てくる、そのタイミングを捕らえる。そういうモノづくりをしたい。