いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

どんなに技術が進歩しても「もうこれでいい。充分ということはない」

Nightmares on waxの新曲MVに刺激を受けて、映像作品を作りたくなった。「Back to nature」と題された作品は、コラージュの映像版で、人類が文明化していく様子を、洗練されセンスで編集し、観る人を太古から現代まで旅に連れていく。 ぼくは、いつも勘違い…

平潟港漁夫の今昔物語

北茨城市は北側のトンネルを抜けると、すぐに福島県いわき市になり、そこに、近隣のひとたちが利用する小さな温泉がある。そこに行くと、いつも地元の人の話が聞ける。 今日は60歳後半の漁師、ジンサンの話。 平潟の海は、昔から豊かで、明治時代から漁業…

イタチと人間

「あっイタチ!」北茨城市にある栄蔵室(882m)に登りに行ったときのこと。同行者たちがざわめいた。イタチは普段から、この辺に暮しているのだから、ぼくらが進入者で、むしろイタチの方が「あっ人間!」と、走り出したのだと思う。 栄蔵室は、茨城県単独…

本を読むのではなく、自分にインストールする方法

本には、見る、読む、インストールするの3つの使用方法がある。今回、紹介するのがインストール。つまり、本を読みながら、その世界を体験する。面白い本に出会ったことがあれば、きっと知っている感覚。文字の並びが、いつの間にか景色に変わり、物語の空…

生きるを演じるということ。

ぼくは、石渡のりお。1974年、東京の武蔵野市に生まれ、2017年のいま、茨城県の北茨城市に暮らしている。いま住んでいる関南町は、大津港が近くで、走って20分くらいで海に着く。なかでも、自然がそのままの長浜海岸が好きだ。先月までは、廃校に…