いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

原始へ向かうアートはNFTに接続できるのか

生きるための芸術は、人生をつくる物語だ。その日その日の出来事をコトバにすることで、その道をつくる。その道とは、生きるための目的だ。何のために生きるのか。時間という流れが生から死に向かっていく。どこへ流れていくのか、その行き先が目的だ。ぼく…

生きるための芸術 その一日ために。

生活を作ったら、それは自由を手に入れることだった。朝起きて自分のやることを自分で決める。 コーヒーを淹れてトーストを焼いてバターと砂糖をつけて食べる。ストレッチをする。走ろうと閃き、犬を連れて外に出る。全速力で走る。犬がトレーナーになってく…

モノの始原を求めて

図書館にいくと、宛もなく棚を彷徨って背表紙を見て手に取りページを捲る。また棚に戻して歩き回るうちに、宝物をみつける。興味しかないゾーンに到達する。昨日は民俗学、文化人類学の棚がそれだった。 図書館は自分の興味を鏡のように写し出してくれる。人…

死んでも輝き続ける星たちの下で

何のために文章を書くのか。ぼくの場合は自分を知るために書いている。現在地を記して俯瞰する。してきたことが点在して、それらが星座のように繋がって何を作るべきか道を照らしくれる。 友達が井戸を掘ってくれたとき、粘土が出てきた。自然のもので作品を…

担ぐ人/The Lifter

持ち上げる人。彫刻を作った。山から切り出した檜をチェンソーで削った。重いモノを持ち上げている、そういうイメージが浮かんだのがはじまり。人間は何かを背負っている。キリストは十字架、主人公は運命を。 シジフォスはギリシア神話で、罰を受けて重荷を…

作品が進むべき道を照らす

出版した本「廃墟と荒地の楽園」を送った新聞社が取材してくれた。記者さんが「自然のなかに生活を作って凄いなと思いました。けれども私にはできない。石渡さんは何を伝えたいのですか」と質問した。 本には言うべきことすべてが書いてある。でも答えではな…

生活をつくり社会を彫刻しよう。

自分のしていることが大切なことだと実感しながら日々を生きている。それは誰もが同じように感じていることで、大切なことはそれぞれにある。それぞれの大切さに優劣をつけて自分のしていることを意味のないものだとすれば、生きるチカラを失ってしまう。だ…

白と黒をつくる。

白とは紙をつくること。黒とは墨をつくること。生きるための芸術というコンセプトのもと表現を探求してきたその先の展望が見えた。この話の着地点はかなり遠い。それでもアフリカで家を建てて、その経験をもとに空き家を改修して家をつくる技術を習得したこ…

ランドアート、場所をコラージュする表現。

1週間もここに文章を書かないと落ち着かなくなってくる。大切なものを置きっぱなしにして忘れてしまうような。 ウィルスへの緊急事態が解除されて、感染者数も減って人の動きが出てきた。ぼくは田舎の山暮らしだから、約2年ほど、誰も訪ねて来なくて、それ…