独立独歩会議
生きるための芸術とは、生きるための技術だと考えて表現してきた。けれども、もっと近くに対象があった。身体というツールを見逃していた。これを利用しなければ、いかなる道具も役に立たない。 身体を動かして生きることの大切さを実感している。誰かを働か…
桃源郷芸術祭2020が完了した。北茨城市での3年間の取り組みがカタチになった。合計4つの建物を再生して、500坪ほどの土地を活用できるようにした。そしてこの場所に春から暮らしていくことになった。 2014年からスタートした空き家を巡る冒険は…
表現している。絵は、いくつもの偶然が重なって事故のように発生する。ぼくは絵描きではない。絵を描く以前にしていることがある。描く以前に行動がある。興味あることの奥深くに足を踏み入れたい。自分で考えたい。誰かの言葉や文章ではなく。「行動して考…
金曜日、北茨城の改修している廃墟の映像作品のため、撮影チームが来てくれた。20年来の友達、木村輝一郎。インタビューでは、今の取り組みについて話して、質問されることで、構想と妄想が暴走して、伝わらないところも発見できた。毎日妻と二人で制作して…
先週末にライブをやってから、エネルギーがゼロになって、けれどもなんとか日々を過ごしていたところ、水曜日にトークイベントで東京と北茨城を日帰りしたら風邪を引いてしまった。おまけに週末は北茨城市でのイベントでアーチの製作を依頼されていたので、…
1. どこまでいけるのか。夢を見てそれが叶ったらすぐ次の夢へと潜る。夢は途方もないのがいい。イメージできることは何らかの手段で実現できる。まるで脱獄だ。ほとんど不可能とすら思えるけれど、針の穴ほどの可能性を検討して、夢と現実の間に穴を開けるル…
時代は刻々と変わっていく中で、人は社会に翻弄されながら生きている。社会とは何だろうか。表面的には、ぼくらを助けるような構造だと受け止めるけれど、その本質はもっと別のところにある。ぼくはそれを知るために生活を軸にした芸術に取り組んでいる。な…
絵を描いている。絵を描くことが生活の中心にある。これが理想だった。絵を描き続けるには、常にモチーフやアイディアが必要になる。続けるうちに、そもそも何のために絵を描くのか、という問いが生まれてくる。絵を描く以外にも生きていく方法はあるし、お…
ある日、ボルダリングをやってみたいと思った。お店のなかには入らないで、外から様子を眺めて、自分にできるかな、と考えて躊躇してた。 そのころ、音楽マネージメントの会社で働いていて、CDをリリースしたり、アーティストのマネージャーをやったり、フェ…
ぼくが妻と取り組んでいる生活芸術は、その名前の通り生活のなかの芸術を追求している。それは生活のなかに芸術が浸透して見えない状態になっていて、していることが芸術なのか生活なのか自分でも理解できないことがある。 ぼくがしていることは、ほとんどの…
生活にリズムがある。朝起きて、今日は波を見にいった。荒れていたけど、サーフィンできそうだったのでボードを取りに戻って1時間くらい海で遊んだ。 サーフィンは全然できない。やってるとは人に言えない。去年はじめたばかりだし、まあ上手くはなりたいと…
ずっと違和感があった。したいことがあった。子供のように遊び戯れていたかった。けれども、そんなことは許されない。そんな空気が社会にはある。 重圧はあるけれど、何のために働かなければいけないのか、それに対する明快な答えはずっとなかった。 結局の…
最近よく、影響を受けたものは何ですか、と聞かれて、アートの話しをしなきゃと、作家の名前を並べるんだけど、それは後付けで、ほんとうに影響を受けたものは、確実に漫画とロック。 小学生一年生のときにデビルマンのコミックスを品川の古本市で、父親に買…
「忙しい」とは、心を亡くすと意味だ。けれど、どうやっても忙しくなってしまう。忙しくても忙しいと思わない、それだけで全然話しの流れは変わっていく。 毎日やることが山ほどあるけど、忙しいとはまったく思わない。毎日やることが山ほどあって忙しくて仕…
これはブログです。45歳の夫婦芸術家の夫、石渡のりおが書いています。妻とふたりで制作する日々の生活の記録をして、その出来事を言葉で耕して、自分自身と対話し、未来を作っているのです。日記とは、日々の記録です。歴史に名前を残した人たちは、皆文…
友達がSNSに現実をもっと見た方がいいとネットのニュースをシェアしていた。つまり、世の中これだけ腐っているから、何か考えるなりアクションを起こすなりした方がいいというメッセージだった。 ネットのニュースは現実なのだろうか。面白い議論ができそう…
ぼくは、2011.3.11の東日本大震災をきっかけに生き方を変えた。だって社会は正しさを基準にしていないことが分かったから。それは今も変わっていない。 沖縄の県民投票、その声が社会に反映されないなら、どうやってぼくたちの声を社会に届けて変えていける…
とりあえず、新しい物語に突入しているようなので、何か分からないけど書いてみる。ぼくは、表現者として生きるのを目標にしてきた。 表現者とは、イメージをカタチする者と定義してみる。ぼくの場合は、アート作品を妻のチフミと制作して、それをするための…
新しいことを体験すると、言葉にならないことがある。それってほんとうに新鮮なことだ。きっかけは、昨年12月に有楽町マルイの個展で、お笑いの「よしもと」の芸人さんとコラボをさせてもらったとき。ぼくは、ずっと音楽に惚れ込んでいたから、正直なとこ…
アトリエにしているArigateeの馬小屋を改修していたら、元家主の有賀さんが様子を見に来てくれた。有賀さんに聞けば、この場所の歴史が分かる。むしろ有賀さんの記憶以外にその歴史が存在している場所はない。本にもインターネットにも載っていない。 馬小屋…
朝起きて、成田空港へ作品を運んだ。作品はバリ島に送り届けられる。かなり初期から作品を購入してくれている友人が、バリの友人と共同購入してくれた。 作品を作ることと販売することは、作家として生きていくうえで、かなり重要な両輪だ。大きな作品を制作…
絵を描いてるとき、ふとこの数年の夢が叶っていることに気がついた。海の側に暮らし、広いアトリエで大きな絵を描いて、木工をやって、波が穏やかな日にはカヌーで釣りをしている。2014年、制作に没頭できる環境をつくるために妻とアート以外のすべて放…
日々の暮らしの中でアート作品をつくる。これが集中しようとすると案外に難しい。こんなことを言っても有意義な話にはならないかもだけれど、やろうとしていることを行動に移して、それをカタチにする難しさを言葉にすることは、人生という捉え切れない現象…
どうして複雑になっていくのだろう。難しさは、結ばれた糸を解くように単純化できないのだろうか。欲望は留まることを知らない。ひとつ夢が叶えば新しい欲望に飲み込まれて消えてしまい、さも当たり前のように叶ったときに感じた喜びや感謝を忘れてしまう。…
今週は北茨城市の老人ホームで、ガーランド(旗)作りをしている。キャンプとかイベントで見る三角形の旗。これを10キロメートルまで伸ばそうとしている。達成できるかは、さほど問題ではなくて、いろんな場所でいろんな人と創作する時間を過ごせることが楽…
タイミングがやってきた。お笑いで知られる「よしもと」と展示企画することになりそうだ。面白いことやってるからと声を掛けてくれた。ギャラリーや美術館でなくても、ぼくたちのアートをより多くの人に届けることができるなら、それは願ったり叶ったり。 こ…
サーフボードが折れてしまった。修理の仕方を調べてみると、FRP樹脂とガラスクロスが必要だと分かった。あとの研磨する道具は持っていた。乾燥に24時間かかるので、表と裏で2日間作業した。直したその日に海に行って波に乗ったら、また折れてしまった。や…
繰り返す毎日のなかで、何か考えたことや頭に浮かんだこと、行動したこと、誰かと話したこと、読んだり見たりしたことを、ここに記録している。1日の基本は創作活動にある。生活すべての最優先事項が作品をつくること。10年くらい前に、どうしたら作品を…
アトリエには朝から来客があった。アトリエにしている古民家の元家主の有賀さんが、草刈りをしてくれた。もう自分のものではない土地なのに。そうしたら、キジが卵を抱えているのをみつけて教えに来てくれた。 キジは桃太郎に出てくる程、日本でポピュラーだ…
44回目の誕生日がきて、免許の更新にいった。違反者講習は月に2回しかやってなく、また日を改めることになった。フジロックの出店のために保健所に検査にいった。毎週火曜日が提出日で、これも日を改めることになった。帰りに市役所の食堂でお昼を食べる…