いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

夜空にボールを投げ続けると100年後に届く【個展のお知らせ】

すごく驚いた。ニーチェの「ツァラトゥストラ」は40部だけ作って配ったそうだ。この歴史に残る名著と呼ばれる作品がだ。 調べみると、4章構成で1章ずつ印刷されて出版社から出された。章を重ねるごとに売れなく打ち切りになって4章を自費で出版したそうだ。 …

そのままで大丈夫?!今ここからの未来へ。

クルマを走らせて目に止まった。道端の2羽の鳥だった。瞬間だった。一羽は倒れていて、もう一羽はなす術もなく横で見つめていた。まるで長年連れ添った夫婦みたいで愛おしく感じた。しかし、そこには悲しみもあった。そのままクルマを走らせ去ってしまった。…

昔話は今。未だ見たことのない既視感ある物語を生み出すこと。

裏山に木を切りに行った。妻は蓮の池で草取りをしていた。もう少しでむかし話のお爺さんとお婆さんになるところだった。 裏山で炭焼きの師匠と輸入材をストップすれば国産材が売れる話しをした。確かに。少し想像しただけでイメージできた。今まで山を放置し…

文章は目の前に広がる世界に表れているものと違うものを刻むため

さて書こう。文章は目の前に広がる世界に表れているものと違うものを刻むために書く。 アートの語源アルスとは技術の意味で、技術とはまたテクネーで、それは見えないものを見えるようにする意味だとハイデガーが教えくれた。哲学とは意味の最奥へと探検する…

吹き荒れる風に舞い上がらないように自分の言葉で踏み締め歩く。

雨だ。朝。雨が降ると制作に集中できる。山に住んでいるから、雨がよく見える。東京に住んでいるときは嫌だった。濡れるし歩きにくいし。今日の雨は強い。作業場の屋根はトタンだから激しく鳴っている。 仕事は彫刻。集落の景観をつくる伐採のときみつけた木…

やりたいことがあるなら、まず自分に負けないこと。

言い訳をする。諦める。忘れる。それをしないように抵抗する。自分に。大切なのは自分の側から立ち上がること。相手の側ではなく。怠けない。相手の側で立ち上がってしまえばまるっきり成果や経験を盗まれてしまう。搾取。自分が持っている可能性や価値を信…

簡単は複雑だから何度も丁寧に考え直してお返事します

昨日作品を購入したいと電話をくれた人がいた。「明日お昼前からあとは空いてます」と返事した。午前中に手元にある4点を並べておいた。お客さんは作品をひとつひとつ眺めて感想を言葉にしてくれ一点を選んだ。「やっぱり檻之汰鷲といえばコラージュですから…