いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

自分の時間、自分の考え、自分のやりたいこと。

アルバイトをしていたとき、よくボーっとしていると注意された。ときにはクビにもなった。ところが自分としては、ボーっとしているのではなく、次にやる楽しいことをイメージしていた。 みんな同じだと思っていたけど、それぞれ違うことが最近やっと分かって…

労働は商品なのか人生なのか。

マルクス「賃労働と資本」を読んだ。本に書かれた言葉は、何十年も何百年も何千年もむかしのひとの考えを教えてくれる。マルクスさんとカフェや居酒屋で話したように書き直してみた。 ✴︎ 働くことは、ぼくらが雇い主に売るひとつの商品なんだ。どうして売る…

サバイバルアート。目的とは違う成功をみつけるプロセス。それが失敗。

朝から制作の予定。最高な一日。企んでいたアルミを溶かす計画。可能な限りつくるDIYをサバイバルアートと呼んでいる。 空き缶を拾いに海へ行った。波が大きかった。いい波だった。空き缶を拾って、崖の破片を拾った。この崖は砕いて水に溶いて顔料にすると…

盗むなら広告。Just do it. すぐにやれ。無駄こそが豊かさ。

忘れないうちにメモしておく。海で出会った怪しい宮大工のお爺さんが電話をくれた。何の話しか分からなかったが、とりあえず大切な言葉を置いていった。 奥さんの仕事を楽にしてやれ。自分の仕事を極めなさい。身体を使って。人を使うような仕事はするな。気…

プラスよりマイナスは絶妙な漂白のタイミング。正しいは間違っている。

次のプロジェクト企画を"The kids are all right-子供たちはいつも正しい" というタイトルで提出したらディレクターさんがクライアントに修正を打診されたと報告してきた。 問題は「正しい」という言葉だ。正しいということは、その反対も想起させるとのこと…

誰が作ってるのか、壁画、カタチ、プロジェクト。

朝起きて外に出るといろんな鳥が鳴いていた。まだ山鳩くらいしか聞き分けられない。昨日まで都内にいたから、音の違いがはっきり分かる。 分かると分からない。極の端と端にあるもの。北と南。上手いと下手。都市と田舎。金持ちと貧乏。成功と失敗。社会と自…

アートは予定も仕事もない空白から生まれる。

20年前に表現者になると決めて、その10年後に会社を辞めてアーティストとして独立した。いまは職業を芸術家と名乗っている。有名でもないし、周りから見たら成功もしていない。けれどもそれを仕事にして生きている。 どんな職業でも幅がある。ものすごく稼ぐ…

夢は計画。10年前と10年後。

慌しくなると忘れてしまう。何をしていたのか、何をしようとしていたのか。大切なことは自分の側にある。社会はさも働いてお金を稼ぐことが重要だと説得してくる。会社や組織に所属すること、地位や肩書き。もちろんお金は大切だし仕事も必要だ。しかしそれ…

戦争と表現者

「思考するとは、なによりもまず、ひとつの世界をつくることだ」 本をパラパラと捲って目に付いたコトバを覚えていた。それがどこに書いてあったのか探した。 シジフォスの彫刻を作るときカミュの「シューシフォスの神話」を読んだ。その文庫を捲っていると…