生きるための芸術の記録
システムというか、仕組み、運命、計画、回転などの、社会のなかで生きて行く困難さをどう処理しているのか、理解ができないけれども、どうやらなんとか、正円が回転するほど、正確ではないにしろ、歪ながらに動いている実感や手応えがある。 スケッチや日記…
木を切っているときだった。快感があった。ただ今日一日を生きているだけなのに多幸感があった。そんな気持ちは初めてだった。それを文章にしたくて書いて読み返した。もっとよく書きたくて書き直した。また読み返すと、まるで文章の方からダメだと言われて…
考える、書く、つくる、生きる、これらが働いている。ぼく自身を動かしている。ではそれを誰かに読ませ何を期待するのか。 自分の内側で起きていることを表現するとき、その前後の文脈があって、それを日記のように説明することで、ブログとしてや、何かしら…
仕事をしながら考える。寝る前に考える。朝起きて考える。朝から寝るまで、自分の仕事をしているとき、ぼくは考えている。生きることを考えている。どう生きるのか。その問いについて考えたことを行動して、問いに対して、起きてから寝るときまで何かをして…
お祭りが終わった翌日は、特別支援学校でコラージュ体験をやった。前回はとても盛り上がり、終わらなくて、その続きの2回目の授業だった。コラージュには正解はなく、失敗もないから、手を動かして、つまり切って貼ってを繰り返せば、そこに何かしらかの画面…
とても贅沢な暮らしをしている。と言っても年収が何千万とか、プールがあるような見晴らしのいい家に暮らしているわけでもない。だから自慢じゃない。朝起きて寝るまで、ただ自分のやりたいことをして日々を過ごしている。だから誰にでも実現できる贅沢な暮…
絵を描く行為は、何のためにするのか。問いが浮かんだ。なぜなら最近絵を描いていなかった。答えを先に出すと、絵を描く理由や意味をつくるのも創作の一部。というかそれが表現の骨格をつくる。答えはそれぞれ。表現の数だけあるべきだ。 ぼくにとって絵は象…
書かないと生きていけない。生が一歩ずつ進まなくて立ち止まる。歩け。進め。書け。歩け。 たくさんのことが起きた。ひとつひとつは繋がっていないけれど、それらは連続していたしシーンとしては繋がっている。 アトリエで作業していると、ニャーニャーと小…
朝起きて蜂蜜を塗ったパンを食べて、コーヒーを飲んでると、妻が「今日は何するの」と言った。 ぼくは「額をつくるよ」と答えた。 アトリエに行き、廃材を切ってボンドで接着した材料を長さを測って切断した。丸ノコ、スライド丸ノコを使っている。45度はか…
ボクはずっと書いている。ここに。誰かに届ける以前に自分のために。自分を書く。それは対話。自分と自分の。偶然これを読んだ人はラッキーです。なぜならきっと書くことに興味があるだろうし、「書く」を実行すれば、人生を動かすことができる。それは魔法…
また札幌で神社改修をしている。前回、伐採した木を削って、柱に被せる柱を作っている。「そこにあるもので作る」という自分のスタイルに従って。 22日がフィンランドのレジデンスの締め切りだった。フィンランドからぼくのレジデンスに滞在に来てくれたヨハ…
「仕事する」と「表現する」のあいだで、ぼくは暮らしている。軸は表現にあるつもりだけど、仕事がこっち側に入ってくる。だからその量を調整するのだけれど、純粋な自分の時間が減っていく。自分の時間とは世の中から放っておかれるときに持つことができる…
文章にまとめることができない。そもそもまとめることが間違っている。うまくやるべきという圧が機能してしまう。シンガーソングライター早川義夫のアルバムに「カッコ悪いことはなんてかっこいいのだろう」というタイトルがある。 日々起きている出来事のな…
夏から秋に季節が変わった。やっと落ち着いて草刈りできるようになった。朝草刈りをしながらカラムシを探して、気がつくと切ってしまっていて、ようやく太く伸びた2本を刈り残すことができた。 10時に画家の先輩が展示の打ち合わせに来る約束で草刈りを終わ…
何を書いても違うと感じるばかりだった。今日午後に机に座って、いくつかの好きな本を積み重ねて、ページをめくりながら、文章を書いた。やっと自分のことが書けた気がした。 今の今のことを書かないから違和感があったのだ。SNSやメディアに引っ張られて誰…
お盆に友達が泊まりに来て、二日間サーフィンをして遊んだ。そのとき友達が語ったサーフィン論をメモしておく。 「サーフィンって波に乗るってことなんだけど、あれはさ地球、いや宇宙のバイブレーションというか波動なんだよね。波っていうだけあってそのも…
札幌での滞在制作を、これは続くのだけど一旦終えて、北茨城に戻りクルマを乗り換えて、妻の実家、長野県岡谷市に移動した。6時間ほどクルマを走らせ到着すると、一緒に旅していた犬が血尿した。驚きとショックで慌てたが、2日後には回復してきたのでひと安…
草を刈ることは/コンクリートや/アスファルトではなく/大地の上にいる/木を切るのなら/そこに自然がある 札幌での制作も折り返し地点をターンしてカタチが現れてきた。 札幌の冬は雪が多く積もって壁も埋まる。だから現代ではサイディングなどの建材が…
「オニヤンマは虫除けになるんですよ。オニヤンマのカタチをした模型が売ってて、注文したんだけど、明日にならないと届かなくて。だから写真をプリントして持ってきたんですよ。これでも効くんですよ。ってことは虫は色で認識するんですかね。今日は午前中…
札幌での目標は拝殿を改修すること。オーナーといろいろ計画してきたが、いよいよ「すべて任せるので自由にやってください」と言われた。 ぼくたち夫婦に限ったことかもしれないけれど、計画すること自体が創造の本質からズレると考える。もちろんときに計画…
札幌の神社改修のため滞在制作が始まった。 と言っているが、実はこれはアート制作ではなく神社を改修する大工な仕事と考えた方が正解かもしれない。そもそも札幌に2週間も滞在して、行き当たりバッタリ現場の状況とセッションしながら神社と周辺環境を作り…
草を刈りながら考えた。この目の前のもので何かつくれないか。「草、太古、技術」で検索した。みつけたのは一編の詩だった。 薬草は野草 野の草は薬の草 薬は野にあり 野の草は、太古の地球とつながっていて 人類よりはるか昔から地球と共存している 彼/彼…
いつでもどこでも哲学できる。哲学とは物事の根源のあり方を明らかにする思考。草刈りとは。 今朝も草刈りからスタートした。夏は制作のほとんどが草刈りだ。草刈りが制作? そう。「芸」という字には「刈る」という意味がある。「藝」という字には「ものを…
取材が終わった。7月2日から5日間。その前に馬東京での個展の様子も撮影してくれた。密着ではないけれど、集落での草刈りや炭焼きの作業も撮影してくれ、ぼくたち檻之汰鷲の全体像が記録される。 質問されたのが、ランドスケープをつくること、生活芸術のこ…
考えが巡ってアウトプットできていない。けど、はっきりした目的がある。さらにけれども、それは望まれてないんじゃないか、もっとよい方法があるんじゃないか、と頭のなかで検討してしまっている。ここはそんなぐるぐるな過程も書けるスペースなので、その…
“There is nothing outside of yourself that can ever enable you to get better, stronger, richer, quicker, or smarter. Everything is within. Everything exists. Seek nothing outside of yourself.” SNSを眺めていて宮本武蔵の文章の英訳をみつけた…
展示の休憩時間。いま起きていることを文字にしている。ぼくは芸術家。有楽町マルイで個展をしている。自分たちの作品を販売している。アート作品は商品ではないけれど、商品として扱うこともできる。というかぼくらはマルイで販売しているから商品にしてい…
軽トラックに荷物を積み込んだ。明日展示の搬入だ。ピッタリだった。軽トラックの幌の骨組みも作った。なんでも自分たちでやっている。なぜなら自分でやれば問題や課題は自分だけのもの。自分で解決できないことはもう不可能だ。つまり他者へ期待する余地が…
個展の準備に追われて忙しいはずなのに今日は土を焼いている。これが制作だ。 数日前には紙を漉きながら土を焼いた。早く結果が見たいのでブロアーで風を送って急激に熱したら土は割れてしまった。妻に「ほんとにせっかちだよね」と言われた。 今朝は海岸の…
8時から火を燃やし始めて15時に炭窯に蓋をした。蓋は大谷石と耐熱レンガを積み重ねて泥で隙間を埋める。いつもこれだけの時間がかかる。前回は燃える調子が良いからと、早めに切り上げたら2日後くらいに火が消えてしまった。 窯の前に木を積んで火をつけて、…