いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

2016-01-01から1年間の記事一覧

ニューヨークギャラリー出会った「太古から未来を繋ぐカタチ」Matthew Ronay

ギャラリーを巡り歩いているとウィンドウから奇妙なカタチがあった。近づいてみると、こんな作品。木でつくられている。 展示はこの作品をつくるMatthew Ronayがキュレーターを務めていた。 ステートメントより-----創作の源流は、いくつもの方向へ広がり、…

ニューヨーク ギャラリーPACE PRINTS 偶然出会った「Daniel Heidkamp」の風景画。

ニューヨークのギャラリー街、チェルシーを歩いてヘトヘトになった頃、嫁のチフミが、一軒のビルの看板をみつけ、その絵が見たいと言った。 PACE PRINTSというギャラリー。 3階のそのギャラリーに足を踏み入れた途端、目に留まったのがこの作品。 Daniel Hei…

ニューヨーク現代アートのギャラリー その1「Blackness in Abstraction」

ニューヨークのギャラリーを巡り、自分たちの展示の宣伝をしてきた。この地のギャラリーで展示される作品のクオリティは世界基準。それらの作品を見るだけでも勉強になった。ぼくらの好きな方向性を再確認し、ひれ伏すような作品に出会い、やる気に満ちてき…

最後につくった作品を売りに街へ出た。ストリートで展示して作品を欲しい人を探す。

今日は最後につくった作品を売りに街へ出た。ストリートで展示して作品を欲しい人を探す。住んでいるアパートの最寄り駅近くでは、ぼくら日本人夫婦は、すっかりお馴染みになって、コピーDVDの販売を一緒にやろう、と誘ってくれるブラザーもできた。 作品を…

どこにいても制作が生活と心の平穏。未知の場所で創造の旅に出ること。

残すところニューヨークの滞在も3泊4日。たくさんのギャラリーに行って、次の展開の営業をしながら、たくさんの愛おしい作品に出会った。アートの森を彷徨いながら、進むべき未来が見えてきた。 朝起きて、作品がつくりたくなった。ニューヨークでの経験を…

築80年の家の廃材がニューヨークで起こした奇跡。

ブルックリンの展示初日。水を買いにいった嫁チフミが、知り合いがいるはずもない、ブルックリンのストリートで呼び止められた。 「あなたは日本から来たアーティスト?わたしは、あなたの作った箱を持っているのよ。」 それは、今年の春、ニューヨークでの…

ブルックリンでの展示初日。思考すれば細り険しくなる道。それでも先へ進む勇気と希望がある。

何のために制作するのか。人生、心の平和のため。それは個人的なこと。制作には2つのベクトルがある。ひとつは、感情的なこと。もうひとつは、作品が語るすべてのこと。感情的なことを語る術は、このようにテキストでカタチにしてきた。それが「生きるため…

主役は誰なのか。絵は何を語るのか。それを知るために書くこと。

ギャラリーにタイトルやサイズ、値段などの資料を提出する期限だったので昨晩まとめて作業した。今朝は起きてから、プレスリリースを作成。 ぼくら夫婦の作品と活動は、ギャラリーの枠に収まりきらないと考えている。もちろん、作品はギャラリーに展示される…

世界で最もシンプルな24ドルの家。

朝起きてティピの仕上げ作業。午前中ずっと縫い物。考えてみれば縫い物も自分たちの手法になっている。 あり合わせの材料でつくるチフミの昼メシを食べて、またティピの制作。数日前には頭の中にぼんやりとあったカタチが目の前に現れた。 家の前で撮影して…

作品を日常に出現させたい、ストリートで展示する計画

朝起きて、身体が運動したがっているので走りに行った。周辺のことは分かってきたので海を目指したがたどり着かなかった。あとで調べてみたら、もう倍走らないと海には着かないことが分かった。 昨日の続き、ティピの生地を縫う作業を始めた。縫い物をしなが…

24ドルでティピの制作をスタート。太古のカタチ、蛍の光を見た日

朝起きて、いよいよティピの制作を始める。近所の99セントショップでチフミが発見した袋を張り合わせる計画。ティピの柱は、拾ったモップの柄と壊れたテントのポール、それと99セントショップで売っている竹のトーチ。材料代で24ドル。これぞサバイバルアー…

シンプルさとは、全部を削っても残ってしまう諦めの果てに見えること

昨日はチェッラがバーベキューパーティーに招待してくれた。7月4日はアメリカの独立記念日で昨晩は近所の家々がホームパーティーを開いて遅くまで盛り上がっていた。ほんとうにこの街の人々は音楽が大好きだ。昨日も朝から制作して夕方、チェッラのバーベ…

You can make it if really you want /World is yours

「携帯電話を見過ぎるから集中力がない」とチフミに言われた。腹が立って「そんなこと関係ないし集中力は充分ある。」と言い返した。 それが2日前のこと。腹が立ったので携帯電話を見ないことにした。することは作品をつくることだけ。 そうやって取り組ん…

I’M NOT HERE

朝からオススメのセントラルパークへ。頭の中には制作中の作品たちがチラつく。イメージを捕らえたと思っても目の前に現れた途端、次の理想に姿を変える。公園を歩いているとジューイッシュ美術館を発見。オープンが11時なので入り口から様子を覗いて、メト…

ニューヨーク・マンハッタン・チェルシー

制作に没頭する日々。最高だ。子供の頃から時間を忘れて夢中になることが大好きで、どうしてそうやって生きていけないのか疑問だった。でも、アーティストであればそれが許される。その代わり、日本のサラリーマン以上に制作に集中してやる。そう思う。 ニュ…

見たことのない景色を求める旅人になる日

制作日。朝起きたらレゲエの曲が頭の中で流れていた。制作に集中している時は、ニューヨークもザンビアもイタリアも日本も何処も同じで、見える世界は作品のなかだけ。 最初にイメージがあってつくり始めるが、嫁と2人で話し合いながら作る行程は、まったく…

1・2・3・4 時代を変えるためのメッセージ

東京から選挙に関しての詩をラップで送ってくれ、と親友からのメッセージ。やらねば、と昨晩寝ながら歌詞をつくった。原案は親友の映像作家の木村がつくって、それを翻訳してラップにする作業。翌朝、起きて、走りながらラップを考え、トラックにする曲を選…

ニューヨーク、ブルックリン体験で表現できること。沸いてくるイメージ。

今日は大学の同級生のかなこちゃんが、ブルックリンに滞在中とのことで、ウィリアムズバーグのフリーマーケットへ。ところが、フリーマーケットはダンボというエリアに引っ越していたので、フェリーで移動。おかげで可愛いらしいマンハッタンの景色を拝めた。…

いよいよ制作へ。何ができるのか。想像から創作。

今日は、何処にも行かないと決めて家で制作に集中。ニューヨークの空気にインスパイアされた作品のアイディアをカタチにしていく作業。まずひとつ目は、変形パネルのコラージュ。パーツを3つに分けて、部分ずつ制作。 昨日買ってきたアクリルシートでストリ…

家の前をスタジオに。サバイバルアート始まる。

昨日歩き過ぎて倒れるように寝て起きて、チフミが朝御飯を用意してくれ食べて、ウッドパネルをつくることに。デザインを考え、ウッドパネルを切るために家の前に。なんだかんだ家の前をアトリエにすればいいと閃いた。通行人や隣人に挨拶をしながらサバイバ…

ブルックリン アート・シーンに遭遇

午後からバルセロナで出会った友達Audenの紹介でニューヨークのアーティストに会いに行った。駅前はお洒落なこれぞブルックリン的な雰囲気で、新しい友達チェッラは駅に迎えにきてくれた。ノルウェーの出身で、2005年からここにスタジオを持っている。最近は…

ニューヨークにティピを建てる計画

朝起きて走った。家の近くに材木屋を発見した。旅先で走るのは、土地勘を身に付けるサバイバル技術でもある。 チフミと相談してブルックリン美術館に午後から行くことにし、午前中は制作の打ち合わせ。やはりアメリカでも住居をテーマにした作品をつくろうと…

パブリックエネミーのフリーコンサートに遭遇。

朝起きてランニングに。走っていると廃材を発見。昨日拾った木材と合わせれば、ウッドパネルがつくれる。それぞれ拾う前の状態を記録しておけば良かった。サバイバルアートはドキュメントだ。午前中は、ブルックリン情報を改めて調べてみた。午後はホームセ…

2日目 ブルックリン。材料、イメージ、アイディアを求めて。

朝から材料を探して街を散歩した。地下鉄に乗ってブルックリン中央図書館へ。入り口が美しい。図書館ではアートカタログを物色してインスピレーションを貰う。Joel shapiroRobert mangoldGary kuehnMichele oka doner そのあと、材料を探してDIYのホームセン…

1234 New York Ave Brooklyn 滞在生活スタート。

ニューヨークのブルックリンにてAirbnbで予約したアパートに着地。ブルックリンの真ん中辺りの地区で暮らしているのは、90%以上が黒人。飛び交う言語も英語でなかったりする。こうやって知らない土地の日常生活に飛び込むのが面白い。今回のミッションは、…

即興生活芸術-ブルックリン編 開幕!!

わたしたちは、夫婦で一緒に作品をつくる日本人アーティスト檻之汰鷲です。わたしたちにとって毎日がアートであり、生きることが芸術です。美術館やギャラリーにはたくさんの素晴らしい作品がありますが、日々の暮らしのなかにもたくさんの芸術の破片があり…

雑草は自然を回復する大地のシステム

雑草に興味を持ったので調べてみた。wikipediaによると---雑草(ざっそう)とは、人間の生活範囲に人間の意図にかかわらず自然に繁殖する植物のことである。---雑草は人間が自然を開拓して、自らの生活環境に適した空間に改造した箇所に自生する。逆に言えば…

すべての雑草たちへ。だから信じて愛せよ、人生を。

諏訪湖の周りを走った。昨日入稿した空き家の記事がアップされた。 古家採取活生計画:第5回目「空き家から始まる理想の暮らし」<前編> | ココロココ 地方と都市をつなぐ・つたえる ぼくは何をしているのか、何をしたいのか走りながら考えた。 お金の為に…

始まりは音楽のアルバム。作品をつくるのは自分の表紙であり、ブログや文章はライナーノートで、毎日の生活が音。

今日から制作に没頭する1カ月が始まった。愛知県津島市から嫁の実家の長野県岡谷市へ。岡谷市から元々暮らしていた東京へ。6月の中旬からニューヨークへ。移動しながら作品をつくる。 朝食の後、嫁チフミの母に頼まれて倉庫の整理を手伝ってシリーズ物の画…

空き家を訪ねて日本を旅する計画 安乗編

いつか、海のそばの空き家で、作品をつくり、舟に乗って魚でも獲って暮らしてみたいと想像していた。人間と海の関係について生活レベルから調べてみたかった。 志摩の安乗で漁師をやるのりくんと伊勢で知り合い「遊びにおいでや」の言葉に誘われて昨日、志摩…