いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

水の文化誌その1「諏訪湖カヌーの会」

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2月に出会った88歳の師匠のところで、カヌーづくりが始まった。

海や川や湖の水の文化圏を忘れた現代に、開かれた自然と自由がここにある。 - いきるための芸術の記録

伊藤カヤックと呼ばれるこの舟は、これまでに50台以上制作され、改良を重ねてきた。設計図は、師匠の頭のなかにしかない。

4月5日から約5日間で制作。完成してみると、カヌーづくりにパドルが含まれていない。ここまでDo it yourselfを貫きながら、買うのか「?」と大きなクエスチョン浮かんだ。いやいや、買うまでもない。漕げればいい。ちょうど廃材が身近にあったのでパドルも自作した。

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そして、ついに諏訪湖進水式。早朝5時30分からカヌーの会のメンバーが集まり、祝ってくれた。

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4月中旬なのにマイナス気温の諏訪湖で凍りながら浸水式を済ませると、メンバー野明さんが後でカヌーを乗りに行こうと誘ってくれた。10時からオススメのポイント「終末処分場」を案内してくれた。

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諏訪湖カヌーの会は、諏訪湖の自然のままの美しさを守ることを目的にしている。野明さんは、
「ゴミを拾うとパドリングが上手くなるよ。」
とカヌーを漕ぎながらゴミを回収した。

カヌーの会は、ビジネスではないから、ホームページもないし告知もしない。出会ったひと、アクセスできたひと、やる気のあるひとだけが参加している。

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 つくったカヌーを改良して、2人乗りにして、今年の夏は、さらに水の文化誌を掘り下げたい。ある人の情報によると、瀬戸内海の無人島で自給自足している夫婦がいるという。カヌーを持ってぜひ訪ねてみたい。


夫婦で作品をつくる
コラージュ・アーティスト
檻之汰鷲(おりのたわし)
http://orinotawashi.com/