いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

生活芸術日記2022.0523

夜中に雷が鳴って、一緒に暮らしている犬のヒナコが吠えていた。妻チフミはヒナコを家に入れて安心させようとして、自分はそのまま寝てた。

朝も雨だった。ランドスケープの制作は天候によってメニューが変わる。今日は一日、木彫になった。唐突にプレゼントを思い付いてしまい、昨日から木彫がはじまった。習った訳ではないので自己流でやっている。いつもそうだ。道具はだいたいある。鑿と彫刻刀。木目には方向があって、逆目になるとバサバサする。木目の向きに合わせて木を削る。やっているうちに彫刻刀が切れないことに気がついた。どうやって研ぐか。そういうば去年友達が研ぐ機械を持ってきてくれたのを思い出してやってみた。少しは削れるようになった。

身の回りから材料を調達して作品をつくるなら木材が豊富にある。材料があるとして、重要になってくるのが道具。使うほどに手入れが必要になる。つまり技術とは道具のメンテナンスなのではないか。つまり生きるための道具、身体も同じではないのか。

そんなことを考えながら木を削る一日。雨が降っている。