いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

神さま。何かそういう類いのもの。願えば叶う。下手くそがサーフィンをして何の役に立つのか

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廃墟の荒れ地を整地するために、ユンボの資格を取ることにした。人力ではもう先に進めない。3t未満であれば、2日間の講習で運転技術を習得できると誰かのブログに書いてあって、調べてみると、八王子で受講できるらしく、早速申し込みして免許をゲットしてきた。

よし!ユンボを借りるぞ、とリース会社に電話してみると、どこも契約あるところしか貸してくれない。取り引きしないとか、自分で取りに来てくれ、とか初心者にまったく優しくない。新規お断り業界のようだ。というか、北茨城市近辺にはユンボをリースしてくれる会社がないことが分かった。困った。

廃材を集めたときに、お世話になった建設関係の社長さんがいるから、その人に相談することにして、夜電話した方がいいから、その前に波をチェックしに海に行った。途中で、ユンボで工事している業者さんがいたので話しかけてみた。

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ユンボで均したい土地があるんですけど、仕事の相談できますか?」

業者「いやー、社長に聞かないと分からないな。けどウチ水道屋だから無理だな」と言われた。なるほど。

 

海に行ったら波がとても良かったのでサーフボードを取りに帰り、長浜海岸に戻ると、サーファーがいた。サップをやっている人もいる。初心者で恥ずかしいので少し離れたところで、サーフィンをしていると、徐々にサーファーが近づいて来て、ついに話しかけてきた。

「もしかしてユンボ探してますか?」

意味が分からなかった。

「探してるけど、なんで知ってるの?」

「俺、さっき君が話しかけた水道屋の社長なんだ、従業員から聞いて。で、練馬ナンバーの車だったって言ってたからピンときて。君さ、去年も海で遊んでたでしょ」

「じゃ、ユンボで土地均してくれるんですか?」

「いいよ、ウチ建設系の仕事もするから。どうやって連絡するかな、そうだ砂浜に電話番号書いとくよ」

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神さま。何かそういう類いのもの。願えば叶う。下手くそがサーフィンをして何の役に立つのか、とか思っていたけど、こんな奇跡があるとは。まったく別のことをしているときに、本来やりたかったことが解決してしまう。見事なセレンディピティ。どうやら、まだまだ運はついている。というか波に乗るという現象は、タイミングがすべてで。つまり行動すれば、どこかにタイミングがやってくる。