いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

生活芸術という仕事の一日。

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朝5時に起きて、コーヒーとパン朝食を取って、洗い物や部屋の片づけをして6時ころから3冊目の本を読み直して原稿を書く。8時30分ころ炭窯づくりで有賀さんが来る。

有賀さんは、ARIGATEEの旧家主で、北茨城にぼくら夫婦が引っ越してきてからずっとお世話になっている。むかしの暮らしのことを教えてくれる。まさか炭窯づくりまで教えてもらうとは。田舎暮らしの案内人だ。

炭窯は火入れの前に屋根の骨組みだけ建てた。ブルーシートをかけて仮の屋根にしている。火入れを明日やるつもりだったけれど週末雨なので、雨養生だけすることにした。

お昼にチフミのお父さんから電話があった。チフミのお父さんの声を聞いて涙が出た。生きていることが嬉しかった。チフミのお父さんが先月倒れて、手術で命を繋いで予想よりも遥かに回復した。ところがチフミのお母さんが転んで骨折してしまった。それでチフミはヘルプに長野の実家に帰っている。という諸事情で一人暮らしをている。

午後3時ころに窯の屋根の作業が完了した。そのあとずっと気になっていた草刈りをやってみた。草刈り機を購入したので試運転も兼ねて。1時間ほどで田んぼの半分刈れた。5時になって日が沈んできたので家に戻ると友達の古川さんが来ていた。炭窯の様子を見に来てくれた。

夕飯をつくるのが面倒になって、有賀さんが昼間にくれたお稲荷を食べた。薪風呂を沸かして、夜冷えたので薪ストーブをつけたら、どうやら煙突が詰まったようで、燃えが悪く、室内の煙突の隙間から煙が出てきた。煙突掃除のサインだ。慌ててストーブの薪を外に出して水をかけて、煙が充満した部屋の換気をして風呂に入った。

ワインを飲みながらNetflixを見て、22時には寝た。

景観をつくる仕事のおかげで生活は安定している。昨日だと、炭窯づくりと草刈りがその仕事。本を書くのは収入になっていない。会社的にいえば広告宣伝だろうか。自分にとっては将来大きくなる仕事を育てているつもりだ。昨日は手をつけていないけれど絵を描く仕事もある。仕事というよりも自分で絵を描いて、それを展示して売る仕事。ギャラリーから声が掛かって秋に個展をやるかもしれない。まだ決定はしていない。

面白い仕事が舞い込んできて、むかしからの友達がついに短編映画を撮ることになり、その中に出てくる絵を描いてほしいと連絡をくれた。物語のなかの画家が描いた絵を描く。絵を演じる仕事だ。

2021年になって社会は酷く混迷している。でも自分がつくったライフスタイルは、いまのところ回転している。生活芸術という仕事を自分で立ち上げて、それを理解してくれる人たちが少しずつ仕事を回してくれる。いま書いている本とは別に「生活をつくる」というHow To本も書きたい。

今朝は6時に起きて、絵を下描きしてチフミに送った。7時からこれを書いた。そろそろストレッチをして煙突掃除をしよう。