いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

One of thesedays 86

生活を開拓している。やろうとしていることは、下記のグラフで説明できる。ここ数日は、自然と採取の領域を調査した。

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つまり、できるだけ、おカネを使わないで自然にあるものを利用して、何かを採取する。採取するのは価値あるもの。食べ物でも貨幣でも楽しみでも何でもいい。価値があれば。

土曜日の午前中に庭の竹を整理して、ウナギの仕掛けをつくった。アトリエの裏にある川に仕掛けてみた。やりながら思った。ウナギを食べるために仕掛けるというより、この上流までウナギが来ているのかを知りたい。一匹獲れて食べてしまっては、この地に産卵に来ているウナギに失礼だ。

午後、林業家の古川さんが遊びに来た。間伐材の再利用の計画や、釣りの話をした。山の猟師さんが持ってきてくれたシカの角を見た古川さんは
これで昔はルアーをつくったらしいよ」

と教えてくれ

「切ってみよう」

とやってみた。気がついたら2人で身の回りのモノを使ってシカの角ルアーをつくっていた。

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日曜日の午後、いわき市からナオトさんが、美味しくて評判の豆腐を持って遊びに来た。釣りをするけれど、ほぼ釣れないし、落ち着きがないから向いてないと話したら

「落ち着きない方がいいんですよ。投げてヒットしなければ、魚はいないんですから。あと干潮のときは釣れないですよ。満ち潮のときです」

と教えてくれた。

 

川沿いにクレソンが自生しているらしい、と教えてくれたひとがいたので、ナオトさんとクレソンを探しに行った。川沿いを歩いていくと、道は途中で終わっていた。まだ続くのだろうけど、草刈りがそこで終わっていたので、クレソンを諦めて帰った。でも、こっちの川の方がウナギがいそうだ、と小さな収穫もあった。

 

月曜日の朝、川の仕掛けを見てみると、ウナギはいなかった。餌のミミズはなかったたから食べたのか、餌だけ流れたのか。そもそもウナギは川にいないのか仕掛けが悪いのか。場所を変えて、クレソンを探した川に設置してみた。

 

竹の仕掛けで上流の川でウナギは獲れるのか。この地域に生息しているのか知りたい。シカの角ルアーで魚は獲れるのか。満潮の時間帯を狙ってやってみたい。

こうやって生活のフィールドを開拓して遊んでいる。はじめから利益を目指せばそれは仕事と呼ばれるものだし、はじめは遊びでも結果が出れば、遊びも仕事に変えることができる。

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