いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

9年前、東日本大震災を経験した君はそれからどうしたんだっけ?今、このウィルスが沈静化したら、君はどうするの?

東京、有楽町マルイでの展示は残り2日になった。まるでウィルスのカウントダウンのようだ。東京は静かにパニックを起こしている。電車の中、人々は見えないウィルスに怯えながら通勤している。ぼくは、少し遅く朝9時過ぎてからの電車を利用している。 震災…

新しい経済のデッサン。

個展3日目。理想の暮らしを作ると始めた生活芸術の実践がカタチになった。 1.作品をつくる。 2.その環境をつくる。 3.作品を売る場所をつくる。 4.作品を買ってくれる人に出会う。 簡単に言えば、1.生産、2.生産に適した環境、3.卸先、4.購入者。この4つの…

生活芸術「廃墟の結晶」展

生活そのものをアートにするため、理想の環境を追い求めた芸術家夫婦「檻之汰鷲(おりのたわし)」が辿り着いたのは、茨城県の最北端、海と山に挟まれた北茨城市にある里山の限界集落でした。 この地域では、いまだ自然に溶け込むように人間の暮らしが営まれ…

死者を蘇らせる現代

1月は暖かくて地球は大丈夫なのか心配になるほどだった。2月にはちゃんと寒くなって、それはそれで「寒い寒い」と呟いてる。風が強く吹いて、夜には地震があって、ネットでは中国のウィルスのニュースが騒ぎになって、ずいぶん、世の末に接近しているよう…

失われた「祈り」/祭りを再生する試論

生きるための芸術とは、生きるための技術だと考えて表現してきた。けれども、もっと近くに対象があった。身体というツールを見逃していた。これを利用しなければ、いかなる道具も役に立たない。 身体を動かして生きることの大切さを実感している。誰かを働か…

今日できたことが明日できなくなるとしたら。

時間も状況も流れている。変わっていく。同じところに留まらなければ物語が豊かになる。おかげでこの先何が起こるのか予想できない。それこそが「生きている」という感覚なのかもしれない。 今年に入って、芸術祭が始まって、制作が一段落したからなのか、左…