バルセロナ記 - 3 週末のよもやまばなし

昨日は疲れたのか12時間も寝た。朝6時に起きてブログを更新したり、携帯のデータを整理したりヨガをしたりした。昼にマークが起きてナルシスが来るから、そのあと展示に行くことになった。

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左ナルシス、右マーク


船の博物館のコンペで展示の機会を掴んだマークレディンの現在の話
マークにどうやってお金をつくっているのか質問してみた。
ダブリンのギャラリーが閉まって売り先がなくなったところまでが前回の話しだった。ギャラリーを失ってまず、いままで買ってくれた人たちに絵のレンタルのメールをした。月100ユーロで1年間支払えば絵を買うことができる。レンタルだから途中でやめることもできる。それで10人みつけ、毎月1000ユーロの収入が1年間ある。

それからバルセロナで70歳の女性のギャラリストに気に入られて個展を開催してすべての絵が売れて2000ユーロの収入になった。以来、そのギャラリーの食事会やギャラリストのお婆さんとの付き合いが始まった。お婆さんといればお金は入るが、とても付き合える相手ではなかったらしい。
食事会は金持ちばかりで居心地が悪く、お婆さんの悩み相談やメールの多さにうんざりして縁を切ったそうだ。

Mark Reddenの個展

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ナルシスの住む街、ロイエットデマー
関東でいえば熱海のような感じだろうか、海の街だ。マークの展示のあと車を1時間ほど走らせ、着いて一時間ほどカラックに乗って、街で酒を飲み始めた。飲んだら止まらない。あと一軒一軒と夜中の3時まで飲んだ。

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ナルシスはカヤックをつくってそれを仕事にしようとしていたが、思うように売れず、いまは造船所で働いている。
ナルシスが新聞を読んでいたのでスペインの社会問題はなにか質問したらマドリッドだ、と答えた。
カタルーニャにとってスペインの首都が問題だという。
タバコ屋でライターを買とき気にせずにスペイン国旗を買おうとしたらカタルーニャの旗のにしろ、とお勧めされた。喩えれば沖縄が日本から独立しようとして半ば成功してしまったような状況がカタルーニャだ。

昼間バーで飲んでいるとサッカー中継が始まりみんなが注目し始める。応援しているチームが点をいれると、厨房のコックさんが大声で喜んで拍手喝采している。


政治家のパーティーに参加した話

ロイエットデマーの夜バーで飲んでいると隣の公園にいこうという話しになった。公園にはバーの食べ物が運ばれてバーがあって無料で飲み食いができた。どんどん人が集まってDJもあって、小さなお祭りのようだった。これは何か聞くとポリティカルパーティーだという。政治家のパーティーが公園で開催されているらしい。市民に飲み物や食べ物を振る舞うらしい。最後に立候補者が登場して演説で、もてなされた市民からは拍手喝采という仕組み。で誰々候補のパーティーはよかった、とかそう理由で票が動くらしい。実際、自分もタダで飲み食いしたので支持したい気持ちになった。

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コミュニケーションの不思議
そのパーティーの前のバーで現れたオバさんがヤバかった。なんでも前の旦那がマフィアで日本のヤクザと取引をして一晩で800ユーロ稼げたとか。オバさんは、あなたに会ったことあるわ、と言い出して一緒に踊りましょう、とステップを教えてくれた。オバさんはジプシーの出身で踊りがうまかった。使えないぼくに見切りをつけて別の人と踊り始めたときに、わたしの踊りをちゃんと見ててね、というメッセージも忘れてない。彼女はスペイン語しかもカタルーニャ語でまったく理解できないのに、こうして意味がわかるから不思議だ。

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移動すると軽くなる
土地に根ざしていなから表面しか見えてこない。その軽さを掴むことも旅の醍醐味かもしれない。生きるとは、重さを背負うことで、でもその荷物を軽くする技術がぼくの望む生きる技術かもしれない。個体から液体に、液体から気体へと変化を続ける。いま読んでいる本が変身物語。順調にインストールされている。


朝遅く起きて海に泳ぎにいった
スペインのロイエットデマーという、数年前には、まったく知らなった土地で遊んでいる。ここに人の繋がりがあるから、こうして過ごすことができる。まだ名付けられないけど、これは観光の真逆にある何かだ。海で岩を眺めているうちに作品のアイディアが浮かんだ。頼まれていたOff-Toneのフライヤーの件。

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岩を中心に儀式が行われる絵にしたい。
イメージはデトロイトテクノ
Underground Resistanceに通じる宇宙SF感。
天の岩戸の伝説。



観光の反対語をつくりたい
観光が建物や場所や景観を商品化したものであれば、人との繋がりを最優先してネットワークをつくること。その圏内に商品はない。圏外と取り引きして経済をつくり圏内を経済に依存しない自由交易圏にする技術。観光の反対語は交易だ。