空き家は魔物

家を作品にしようと改修を繰り返している。家は恐ろしい魅力を放つ。とくに古い家は魔性だ。 家は生きている。家は人を選ぶ。家は人を働かせる。気をつけた方がいい。ぼくは、もうとっくに家の魔力に飲み込まれている。 この家に来てから1年半が経った。こ…

ひと粒の砂

途中なんだ。 ずっとどこかへ 向かっていて。 生きると死ぬの 間を歩いていて。 何を恐れるの? お金がなくなること? 夢が叶わないこと? 失敗すること? 1日は小さく 砂つぶみたいに。 でも砂つぶには ひとつひとつの 世界があって。 みんなとか 一緒とか …

嫌なことも、書いて記録して、ネタにして、言葉にして、放てば、それはユーモアに変わる。

「明日、大雪予報なのでトークイベントを延期するか検討してます。別の日の場合、ご都合はいかがでしょうか」 清澄白河にあるリトルトーキョーという場所で、トークをする予定になっていた。リトルトーキョーは日本仕事百貨という求人サイトを運営する会社の…

重いより軽いがいい。

友達が増えた。引っ越して新しい土地に住めば、新しい知り合いが増える。その中に、繰り返し何度も会う人たちがいる。それが「友達」だと思う。 北茨城市では、60代から70代の友達が増えた。友達なんて失礼かもしれないけれど。 今日は、北茨城市の日本…

モノと人間。古いモノには意思があり。

数日前、軽トラックで現れた老人が 「ここは古い物集めているんだっぺ?」と言ってきた。 「集めていると言うか、この家にあった古いものを並べているだけなんです」 とぼくは返事した。 見たことのないお爺さんだった。 「まあ、何でもいいや。ウチの妹の家…

とにかく表現することだ。息をするように。

最近は、文章を書いては途中のままで、ここに記録できないでいる。やりたいこと、やっていること、しなければならないことが、混沌としている。---世界はどんどん悪くなっている。1月30日---北茨城で作家活動する鈴木鈴(すずきりん)さんと話した。りんさ…

時間も思考も超えて没頭する日々。

とりあえず、新しい物語に突入しているようなので、何か分からないけど書いてみる。ぼくは、表現者として生きるのを目標にしてきた。 表現者とは、イメージをカタチする者と定義してみる。ぼくの場合は、アート作品を妻のチフミと制作して、それをするための…

新しいことに出会ったらゼロから始める気持ちが3年後に生きるための技術になる

新しいことを体験すると、言葉にならないことがある。それってほんとうに新鮮なことだ。きっかけは、昨年12月に有楽町マルイの個展で、お笑いの「よしもと」の芸人さんとコラボをさせてもらったとき。ぼくは、ずっと音楽に惚れ込んでいたから、正直なとこ…

「人間と技術ー生の哲学のためにー」

久しぶりに本を読み終えた。 「人間と技術ー生の哲学のためにー」O.シュペングラー1931年に出版。 昭和6年。この本は、工業化が進み、人間の暮らしが自然から離れていくような時代に書かれている。 「技術」とは何か。シュペングラー先生は、便利になるため…

貨幣経済への反抗生活

失ってから気づいたのでは遅くて、それが手元にあるとき、それを愛せるか。愛しているか。愛なんて言葉を口にしてないなら、それこそ、いま手元にある財産をまるごと捨てているようなことだ。 失ってから気がつくことばかりだ。ぼくは、交通事故で、動けなく…

馬小屋と冬の暮らし。生活のリズム。

アトリエにしているArigateeの馬小屋を改修していたら、元家主の有賀さんが様子を見に来てくれた。有賀さんに聞けば、この場所の歴史が分かる。むしろ有賀さんの記憶以外にその歴史が存在している場所はない。本にもインターネットにも載っていない。 馬小屋…

答えはない。だから、こうやって日々言葉を費やして、自問自答している。

朝起きて、成田空港へ作品を運んだ。作品はバリ島に送り届けられる。かなり初期から作品を購入してくれている友人が、バリの友人と共同購入してくれた。 作品を作ることと販売することは、作家として生きていくうえで、かなり重要な両輪だ。大きな作品を制作…

運動すると暖かくなる。冬は労働が適している。だから、家を改修する。

北茨城市の富士ヶ丘に古民家そのものを作品として制作している。家を作品にするのは、家を中心とした周辺のモノコトにこそ芸術が宿っていると睨んでいるからだ。 去年は赤い屋根の母屋をギャラリー兼滞在施設にして、今年は、その裏にある馬小屋を暮らせるぐ…

夜明け前

何かに偶然出会うことが繰り返していく日常を楽しくする。 ぼくの場合は、予定したことより、何かの拍子に出くわすことに興奮する。興奮すると、頭の中で創造のスイッチが働く。 1月3日。2019年になったけれど、チフミの実家で、チフミ姉妹の家族とそ…

2020年の今日まで残り362日

2019年。年が明けた。どれだけ年を重ねても、やったことがカタチになって、やらなかったことは、何にもならないで消えていく。今年で45歳になる。分かったこと。ほんの小さな日々の積み重ねが、今を明日を未来をつくる。 年末は、妻チフミの実家、諏訪…

書くこと、描くこと、想像すること。

書くことは、自分という媒介を通して世界を語ることだ。描くことは、自分を通して、世界を映し出すこと。想像することは、視覚から聴覚、嗅覚、食感、触覚を通して頭の中に対象を抽出することだ。それらは、どれも違う運動をしている。 これらの運動をするに…

豊かさは貨幣に換算できない。

これは3年前の記事だけど、やろうとしていることは、全く変わっていない。変わったのは、やろうとしていることが、やったことになったぐらい。人間には「できる」と「できない」がある。その障壁を越えるのは、習慣をコントロールすることだ。 何ができたら…

アートで生きる=アスリートになること

北茨城市で活動する作家の先輩、真木孝成さんの展示に、いわきギャラリーを訪ねた。いわきギャラリーは、福島県いわき市の老舗で、中国の有名な芸術家、 蔡國強が拠点にしたことでも知られている。このギャラリーの魅力は、作家とお客さんを大事にしているこ…

人類は何処へ向かっているのか。答えなんてない。だから作る。

愛知県津島市にトークイベントのために車を走らせた。北茨城市からは500km。8時間かかる。その前日は、北茨城市の「アートによるまちづくり」の視察にバスツアーが来るので、午後から古民家改修のワークショップを開催した。廃材を使って嵌め殺しの窓を…

目が覚めたら走ること

朝起きて走るようになった。寒い朝、布団から出る戦い。何を温いことを言ってるのか。いや、自由になるほど自分を動かす技術が必要になる。いくら寝ても働かなくてもよい日なのに、いくら怠けてもよい日なのに、それでも起きて走りに行く。何のためにか。自…

神様が木を数える日

北茨城に帰ると、林業家の古川さんが遊びに来てくれ「今日は神様が木を数える日たがら仕事休みなんだよ」と話してくれた。神様が木を数えるとき木を切ってしまえば、数えられなくて神様が怒るそうだ。実は、風が強く吹く日で危ないという理由もあるらしい。…

アートで生きることの実践編

作品の運搬のために借りた軽トラックを返却して、9日間の「生活芸術商売」展が完了した。始まりは友達からのメッセージだった。 「今度、よしもとがギャラリー持ってるから一緒にやらへん?」と、お笑いで知られる「よしもと」に転職した友達が誘ってくれた…

展示3日目。「生活芸術商売」展に起きたこと。

結果的に店舗を持ったことになる。期間限定の檻之汰鷲(おりのたわし)ギャラリーが有楽町マルイの8Fにある。チフミとぼくは店員として接客し、お店の商品を生産して、流通から仕入れ、店舗デザイン、宣伝をしている。作品は10点以上が売れた。これは何か幻…

「生活芸術商売」展

夫婦で日々制作してきたアートピースが無事展示されました。檻之汰鷲(おりのたわし)史上最高の個展になりそうです。https://www.0101.co.jp/086/store-info/fair.html?article_id=168182冊目の本「漂流夫婦、空き家に暮らして野生に帰る。」も先行発売して…

夢が現実になった景色

11月は驚くほど予定が集中している。いまは、生きてきた時間とこれから生きる時間の分岐点なのかもしれない。ぼくは生活を作ってきた。どんな場所に暮らし、どんな仕事をして、どんな家に暮らしたいのか。その問いを追求してきた。この活動を何て呼ぶのだ…

毎日10個の悪いことをみつけるより、10個の良いことをみつける方が世界が豊かになる。

トムがアイルランドから来ているし、母親が北茨城市に遊びに来るので、民宿に泊まることにした。家から10分ほどの距離だけど、大好きな長浜海岸にある浜庄という宿を選んだ。小さな民宿だけど、とにかく魚が美味い。驚くほど。4人で泊まって呑み食いして…

傑作の影にあるほんとうの名作たち

今日は上野の国立博物館に行くことにした。クルマもあるけれど、日常を体験するのもまた旅だから電車に乗ることにした。そうすれば、アイルランドから来た友達トムが田舎と都市の両方を体験できる。 家から駅まで歩く途中、トムはウクレレを弾きながらハーモ…

海外からアーティストを受け入れ日本の文化を体験してもらう夢

トム・キャンベルがアイルランドからやって来た。トムとは2013年にバルセロナで出会って、パピエマシェという立体の作り方を教えてくれた師匠でもある。 海外を旅するとき、ホストとなって助けてくれる人がいる。もし逆の立場になったとき、ぼくは何がで…

怠けているのを自分自身に見られることを恥じなさい

人生の大先輩に叱られたような気がした。 ぼくらの古民家アトリエを散歩コースにしている松本先生から電話があった。蕎麦の実を収穫していて、終わらないから手伝って欲しいと。 12月の個展に向けてやることはたくさんあるけれど24時間フルで、そればか…

表現する。生きる。

表現する。生きる。この活動だけでいい。それだけのためにしなければならないことの複雑さ。複雑さを前にすると、悩んだり、立ち止まったり、振り返ったり、忘れたり。どうにも先に進めない気持ちになる。打開策は「走る」こと。RUN. 中心を頭から身体にズラ…