いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

One of these day 18

4月15日(日)

8時30分に起きる。
チフミは、ボストン行きの荷物をパッキングして、ぼくはコインランドリーに洗濯へ。待ち時間に
イサム・ノグチ庭の芸術への旅」を読む。

 

愛知県津島市イサム・ノグチの父親、詩人ヨネ・ノグチの生家があった。見捨てられたような空き家だったので、改修や手入れをしたらどうかと、市役所を通じて打診したけど、断られた。

本を読んで理由が分かった。イサム・ノグチは、父親に捨てられたと書いている。そういう理由なのか津島のヨネ・ノグチの生家は、壊されていまは存在しない。

 

庭に興味がある。自然と人間のあいだにある芸術。生け花とか茶道とか、日本画や書道。西洋の絵画とは、そのルーツが違う。日本的な芸術を求めている。ぼくは、生活の芸術こそ日本のアートの源流だと思っている。その意味で庭をテーマに作品をつくりたい。北茨城市のARIGATEEには、それができる環境がある。

 

日本人でアート活動するなら、世界で表現するなら、自分のルーツは、個性になる。さらに言うなら、日本に培われてきた芸術センスは「芸術とは何か」の問いに答えるほど根が深いと思う。

 

「考え」と「表現」がお互いを超えて、別々の方向へ飛んでいってしまうぐらいまで極めてみたいと思う。

 

午後

ボストンの滞在するプロビデンス市への行き方を調べる。空港からバスで4時間。バスステーションから徒歩で20分。面白い地形をしているので、何かあると思う。スペインで出会ったボートをつくるアーティスト、マーク・レディンが言うのだから、きっとここへ行く理由があるのだと思う。

 

バンドの新曲に歌詞を入れて送る。もう少しよくしたいと思って、何度か書き直すけど、完成しなかった。

 

ぼくは、今は生きているけど、明日はどうなるか分からない。いつだって。だから、やれることは、できるだけやっておきたい。

I'm living now, but I don't know what happen tomorrow. always everwhere. So I would like to do as possible as to do.

 

秋に日本に来る予定のアーティスト、トム・キャンベルが、ビザを取りたいというので調べてみた。芸術ビザよりも興行ビザの方が適している。音楽イベントの仕事でビザを取得が必要だっど、得意な人に任せっきりで、自分はやらないままだった。少しは経験しておけばよかった。

 

こうやって、日々の出来事を記録するのは、自分の興味や関心を確認する作業。今日は、最終的に石を削る方法を調べていた。石を削れば、野外に展示できる。考えてみれば、石を削ったり、運んだり、並べたりする行為は、人間にとってかなり原始的な表現だ。これはやりたい。気の長くなるような話だけれど。妻チフミに話したら、恐ろしいと言って先に寝てしまった。

 

寝る前にバンドの新曲の歌詞を直した。

 

爆発しそうな
今にも見える
夢だけ忘れず
持っていろ

コラージュアーティスト
檻之汰鷲(おりのたわし)

http://orinotawashi.com/