いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

One of these day 19

4月16日(月)
8時に起きる。今日ボストンに出発する。最近、運動をしてなかったので、ストレッチと腕立て、腹筋、ランニングをする。運動をしないと、身体が固まって弱ってくる。そうすると考え方も弱ってくる。

 

11時
板橋の家を出る。
海沿いの街、プロビデンスタウンで滞在制作するなら、海と街並みの絵がいいと思い付いて急遽、ホームセンターに材料の買い足し。

成田空港に車で向かいながら、予想もしなかった展開になってるね、と妻のチフミと話した。

成田からワシントンD.C.まで飛行機で11時間。映画を4本観た。

 

Blade runner 2049
shape of water
ghost in the shell
goodbye christpher robinson

 

SF映画を観ても未来だと思えない。ホログラムや電飾に覆われ、袋小路と高層ビル群を、高速道路が縫うように張り巡らされている都市。これは、80年代から90年代初頭の未来像で、ここから見える未来は違う。都市のなかに森があって、高速道路の代わりに川が流れていて鳥や虫が飛んでいる。都市には果物や植物の緑が溢れている。

グッバイクリストファーロビンは、熊のプーさんの作者家族の話。お父さんは、戦争を経験してこう言う。

「二度と戦争を起こしてはいけない。戦争を起こそうとする国を国際社会が一致協力して未然に防ぐ」

 

ワシントンD.C.に着いて、国内線に乗り換える。座席に座った途端に寝てしまい、目を覚ましたら、周りの人が立って荷物を手にしている。麻酔のようにあっという間に着いた。飛行機を降りて目の前の光景に驚く。見た事がある。案内カウンターにいる女性も知っている。ここはワシントンD.C.だ。カウンターの女性に聞くと、飛行機は悪天候のために飛んでなく、2時間ほど遅れて出発するので、一旦降りたらしい。びっくりした。一瞬で着いたと思っていた。

 

カウンターの女性は、まめにアナウンスしている。フライト時間の案内だけでなく、さっきは、わたしが貸したボールペン返してないひと。持ってきて。とか。

そしたら若い男の子がゴメンと渡しに来た。暫くして、カウンターの女性がまたアナウンス。ボールペンを返してくれひと。カウンターに来てください。男の子が来たら、女性は、ボールペン余ってるので、これは彼にプレゼントするわ。とマイクでアナウンス。で、拍手が起こる。飛行機は遅れたけど、みんなを和ませてるカウンターの女性。

 

フライトが4時間遅れて、23時頃にボストンに着く。宿泊場所までバスと電車を乗り継いでいった住宅街に、泊まる場所があった。泊まる場所は普通の住宅の一室。民泊だった。どんな場所でも暖かい部屋と寝れれば、快適に旅できる。扉を開けくれる家があることがありがたい。



生活芸術家
檻之汰鷲(おりのたわし)

http://orinotawashi.com/