朝から湯河原の福浦エリアを散歩してみた。家の裏側が半島の入り口になっているので、進むとケモノ道を発見。さらに進むといくつかの廃屋がある。こんな道がないところに家があるとは。さらに進むと、海に出れる様子。波の音が近づいてくる。
さらに進んだ先は、家の下だった。ぐるっと回って崖の下に出ただけだった。しかし収穫があった。その崖は150万年の地層が剥き出しになっているという。
その色具合を見ているうちに、その土を絵の具にしようと閃いた。
自然以外のほとんどは人間がつくり出したモノ。塗料のルーツを辿れば、壁画に答えがある。人類最古のアート、ラスコーの壁画は身の回りの顔料で描かれたことで知られている。
空き家を巡り旅をして、家もまた自然からつくられていることを知り、人間の暮らしも自然のうえに成り立つことを学んだ。
自然から手に入れた色彩で表現すれば、その色はそうやってしか手に入らないオリジナルなものになる。湯河原で顔料づくりに取り組むことにした。
消費の反対には
創造があり
自然のなかに
人間の営みがあり
雑草のように
自然と人工の狭間で
想像を価値に変え
根を張り生きていく