本には、見る、読む、インストールするの3つの使用方法がある。今回、紹介するのがインストール。つまり、本を読みながら、その世界を体験する。面白い本に出会ったことがあれば、きっと知っている感覚。文字の並びが、いつの間にか景色に変わり、物語の空間に入った経験があるだろう。冒険したり、旅したり、恋をしたり。
その体験を物語だけでなく、新書やノウハウ本にも実践してみようという提案。
例えば「ピカソ7つの言葉」を読んだら、感心するだけではなく、その通りに考えて行動してみる。
ちなみに、先日の記事
は、「”役を生きる”演技レッスン」という本を読むだけでなくインストールして書いた。
つまり、こうだ。
1.私は誰か?
2.現在の日時は?
何年何月何日で、季節はいつで、どんな気候か。
3.私がいる場所は?
どこの何という町の、どんな地域に暮らし、どんな生活環境をしているのか。
4.与えられた状況は?
過去、現在、未来の状況は。どんな出来事が起きているのか。
5.私との関係は?
出来事やほかの人物たち、モノと自分、周囲にどのような関係があるのか。
6.私は何が欲しい?
いまやろうとしていること、長期的な目標。
7.私にとっての障害は?
目標を果たすために乗り越えなければならない課題は。
8.欲しいものを手に入れるためには?
どんな行動をして、どんな言葉を使うのか。
もちろん、ぼくは役者ではない。けれども「ぼく」として生きるために8つの質問に答えてみた。やってみると、自分については、知っているようで、知らなかったりする。何十年と付き合っているので、飽きているかもしれないし、こんなもんだと諦めているかもしれない。
けれども、自分とは器のようなモノで、突き詰めてみれば、何者でもない。情報の集合体だ。だから、改めて、情報を整理してインストールする。8つの質問に答えてみれば、自分というキャラクターが見えてくる。そうやって、明日は違う自分でスタートしてみるのも面白い。騙されてはいけない。生きている限り、なんだってやれるし、新しいスタートができる。
目の前にあるモノコトは、自分を活かす道具に変えることができる。
まだまだやれる。
コラージュ・アーティスト
檻之汰鷲(おりのたわし)