いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

One of these days 44

友達の結婚式の二次会に作品を持っていった。先週からつくっていたペンギン二体。ペンギンは夫婦で子育てする家族愛に溢れた動物。気に入ってもらえるか、ドキドキしながら渡すと、新郎も新婦も満面の笑顔で喜んでくれた。偶然にも、ふたりが好きな動物はペンギンだった。改めて、小柳家おめでとう。

新郎のコウスケくんは、20年近くの付き合いになる。だから、会場には古くからの友達が集まって、みんなで乾杯した。

二次会の2時間はあっという間に過ぎて、別の店に移動。気がつけば、昨日のメンバー+2で6時間も飲んでいた。

4月にアメリカ、マサチューセッツ州のケープコッドに滞在した話をしたら「白鯨だね」と友達がいった。「え?そうなの?」と答えると「ケープコッドは白鯨の舞台だぞ」と言われた。読んでいたのにすっかり抜けていた。

だから、雲を描いたら、クジラになった絵があったんだ、と納得した。偶然が重なるほどに絵は魅力を増していく。

夕方からずっと酒を呑んで、いよいよみんなすっかり酔ってきた。

ぼくが「どうしてジブリの映画があれだけヒットして、例えば、ボブ・マーリーが好きなヒトがたくさんいるのに、ジョン・レノンのイマジンがあれほど聞かれているのに、世の中は変わらないんだろう」と話すと

「そうは思わないな。ジブリの映画はずっと現実的で、世の中を変えようとは考えてないよ。ボブ・マーリーだって、ぼくはメッセージが直接的な曲はあまり好きじゃないな。それにみんな聞いているだけなんだよ。そこまでシリアスに考えてないよ」と友達が言った。


ぼくの言っていること自体が「イマジン」なのかもしれない。

Imagine there's no heaven
It's easy if you try
No hell below us
Above us, only sky
Imagine all the people living for today

Imagine there's no countries
It isn't hard to do
Nothing to kill or die for
And no religion, too
Imagine all the people living life in peace

You...

 

You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one

I hope some day you'll join us
And the world will be as one

君はぼくが夢見がちだと言うかもしれない。でも、夢を見ているのは、ぼくひとりじゃない。
いつの日か、ぼくたちは同じ夢を見て、世界がひとつになればいいと願うよ。

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