いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

One of these days 7

4月3日(火)
昨日から寝込み続けて、11時から活動開始。寝て回復。

 

今年のフジロックの仕事について
先輩ブライアンから連絡。

 

13時から
「芸術によるまちづくり」地域おこし協力隊2年目の委嘱式。
東京から3時間ほどの距離で、自然豊かな場所に広々と活動できる空間を持つには最適。地域おこし協力隊として、北茨城市で制作活動すれば最大3年間のサポート付き。こんな地方自治体はない。感謝。

 

打ち合わせで自分の計画を話した。
森の再生に取り組む。
舟をつくる。
海外からアーティストを招聘する。

 

今年は絵を売りまくりたい。
貨幣経済に自分が強くなれば
いろんな人を助けることができる。
夢。

 

スーパーに明日の花見BBQの食材の買い出し。
改修した古民家の地域の方々を招待する。

 

夕方から今週納作品の作業。
自然物を組み合わせて現れたカタチ。
「ハーフ・ナチュラル」うまくいけばシリーズ化したい。

 

寝る前に「雑草と楽しむ庭づくり-オーガニックガーデンハンドブック」を読む。雑草は土壌を改善するために生える。人間が開拓した大地に生える。光合成して酸素をつくっている。人間と自然の関係をつくるのが生活芸術。庭を表現してみたい。

 

One of these daysは、1日を実験している。
人生は時間。1日24時間。花を咲かすことができる。

One of these days 6

4月2日(月)
朝遅めの11時に起きた。
愛知県津島市の空き家改修の
打ち合わせの電話。
今週土曜に移動する予定。

 

昼飯を食べてから
作業をしにarigatee へ。

 

春風でソンくんに譲ってもらった
菊芋を植える場所を耕す。
耕したら週末の疲労か倒れてしまった。
疲れたら休む限る。


寝ては起きて読書。
「古森のひみつ」ディーノ・ブッツァーティ作。
自然から離れてしまった人間と森の物語。風も木も言葉を話す。大人になると人間には、その声が聞こえなくなる。

結局、午後からずっと寝込んだ。

One of these days 5

12時昼起きる。

Beastie Boys「ill communication」を聴きながら原宿へ。
代々木公園フリーフェス春風。二日目。風営法に関するトーク
出演時間まで会場を内を歩く。

 

P.A.の浅田さんと話す。
地球の温暖化が経済成長に影響を与えている。温暖化が進むと、食物の産地が変わる。産地が変わると、その地域の産業に影響を与える。例えば、シャンパンの産地が今よりも寒い地域に移りつつある。やがてフランスではつくれなくなり、北欧が産地になる。フランスは新しい名産品を必要とするし、北欧でも、新たにシャンパンを名産品にしなければならない。

だから、経済成長を目指すなら、温暖化を止めなければならない。投資家たちは、そのことに気がついて、自然への影響を配慮する動きになっている。ダボス会議などでも取り上げられているトレンドらしい。


昨日は、世界で活躍するコラージュアーティストのNAGAO YOHくんが話しを聞きに来てくれた。ぼくは、世界で勝負したいという遠い目標がある。世界で勝負しているYOHくんは、自然に働きかけるような活動がしたいと言っていた。ひとは、自分にないものを欲しがる。


風営法トークは、神宮前のbar bonoboのオーナー、セイさん、ミュージシャンのDJ watusiさん、弁護士の齋藤貴弘さん、3人の話しを回すMC役。

風営法の問題は、戦後に制定された風営法がいまも適応され取り締まられているということ。制定された当時は、ダンスクラブで売春が行われていた。それを取り締まるために必要な法律だった。

今は売春はないし、むしろ、そこから文化が生まれている。問題は、古くなってしまったルールをどうやって変えるのか。

しかし、こうすれば変えられるという方法はない。齋藤弁護士は、議員を通じて少しずつ変えている。大切なことは声をあげること。たくさんの声があがれば、それが世論となって、社会を変える可能性がある。

bar bonoboのセイさんは、自分は逮捕されても、それによって注目が集まり、ルールが変わるのであれば、戦ってもいいという。DJのWATUSIさんは、DJにとって重要な問題なのにあまりの無関心さに怒っていた。ぜひ学んで欲しいと。ひとつの問題を関係者たちと話すのはとても勉強になった。皆、本気で考えて行動している。

 

21時30分のバスで北茨城市に帰る。
バスで「イサム・ノグチ 庭の芸術への旅」を読む。

イサムノグチの芸術は、作品や表現の在り方ではなく、生み出された作品をどう社会と結ぶかという、今日でいうところの芸術環境論だ」

 

帰宅
チフミとミーティング。
今年は英語を勉強する。
ボストンでつくる作品について
ひとつの作品にひとつの行動を。

One of these days 4

朝9時30起きる。
トークイベントのシミュレーションをする。
腹筋、腕立て。ストレッチ。
風呂に入って原宿へ。

 

12時。原宿着。
代々木公園のイベント会場を出演時間までふらふらする。テレビの収録でメキシコから帰ってきたばかりのリョウくんに会う。その後、タイのtatooコンベンションの審査員のあーちゃんに会う。20代の友達は、それぞれの分野で調子いい。

 

16時30分
熊本で現代版百姓するソンくんとトーク。狙いは、震災後のライフスタイル。つまりは、2011年の東日本大震災で何かが変わった。それは何か。戦後から75年。その前の75年は江戸時代。ひとつの節目として、どんなライフスタイルの可能性があるのか。

ソンくんは、震災をきっかけに熊本にUターンして農業をはじめる。はじめたミカンは、日本人が消費する果物第二位。一位はバナナ。初年度で200万円を売り上げる。それをきっかけにソンくんのところに耕作放棄地が、集まる。そんなソンくんを紹介しつつ、ライフスタイルの可能性を提示する。40分。

ソンくんに菊芋と唐辛子の種を譲ってもらった。雑草レベルに強いらしい。ほんものの種を手に入れた。ありがとう。

 

今年の東京の春は暖かい。イベント終わりで、先輩たちとバーに飲みに行った。

帰りの電車。北茨城の樵、古川さんから連絡があった。
昨日「きらきらめ樹」について進展しそうだ。

1時帰宅。

One of these days 3

朝7時起きる。

ボブ・ディラン"you're no good"の歌詞を読む。

Well, I don't know why I love you like I do
Nobody in the world can get along with you
You got the ways of a devil sleeping in a lion's den
I come home last night you wouldn't even let me in
ぼくにはわからない。ぼくがなぜ君を愛しているか。
君と仲良くなれる人なんてこの世界にひとりもいないのに。
君は眠っているライオンの巣みたいな悪い道にいて
昨晩だって、そんな巣にさえ入れてくれないし

 

8時30 Arigatee に。

ジャガイモを植える準備。自然農では、土のうえに草を敷くので、家の周りの雑草を刈る。ついでに畑にする予定の場所の竹を掘って抜いた。下からコンクリートの側溝が出てきて、4本掘り出して、結局、耕した。ジャガイモを半分に切って、断面に灰をつけて植えた。


DJのmaarくんに映像の楽曲を提供してもらい、ギャラはいらないから、絵が欲しいと言ってくれた。おカネをより価値あると。ので、渡すために額をつける作業。もう半年ぐらい経ってしまった。ありがとう。もうすぐ送ります。


チェンソーアートの平さんが来て、何かイベントをやろうと話をする。

 

午後
県北クリエイティブの連載原稿の直しが来たので作業。編集をやっている中岡さんは敏腕。伝わりやすく仕上げる。

 

16時
木の皮を剥いて伐採する「きらめ樹」というやり方の説明会へ。水戸の内原という駅へ。そこは有賀町で有賀神社があった。有賀さんの古民家を改修して「Arigatee/ありがてえ」をつくったばかりだったので参拝。

きらめ樹とは、立ったたまま木の皮を剥いて、一年ほど放置して、乾燥させて伐採する方法。水分が20%になって軽くなる。女性でお運搬できる。すぐに材として使える。木の皮を剥くのは、春から8月がシーズン。森の再生をテーマにしたプロジェクトができる。人間と自然とを繋ぐ技術が生活芸術かもしれない。課題=北茨城で森の所有者に会うこと。

 

22時
イベント会場になったカフェのセドリック&マヤ夫妻と意気投合して、地元のDJマサトラさんとまた会う約束をして、イベントを教えてくれた海老沢さんに駅に送ってもらう。電車に乗って1時に東京板橋の家に着いた。

日々拾い集めた種。いつか芽を出す。可能性は自分の日々の生活のなかにある。実現していくドキュメント。

One of these days 2

2018年3月30日(金)
朝7時に起きてバンドの録音を整理して気がついた。音楽やってるというより詩とパフォーマンス。

8時に家を出て高萩に。
お隣、高萩市でフルーツほうずきをやっている笹川夫妻が連絡してくれ捨てる予定の旋盤を譲ってもらうことになった。重くて運べないので、元持ち主の蓬田さんに手伝ってもらう。元トラック運転手の見事な手捌き。「重いモノを運ぶ」そこにも人間の知恵と技術あり。

昼、ホームセンターに寄ってジャガイモを買う。畑に植えてみる。
午後、パピエマシェで岩と鳥づくり。
夕方、長浜海岸までランニング。

夜、アメリカ、ボストンの滞在制作する場所と行き方の確認。アメリカひたすらデカい。ボストンの空港から、ギャラリーまでフェリーで行けることが分かった。

アラン著「芸術論20講」読む
"詩芸術は、ダンス芸術や歌芸術と同様、まずもって人間の心に人間の形を与え、われから引きつったりこわばったりする波乱に富んだ心を、静めてくれる"

「農業」
が業になるから複雑な手順が必要で、植物が大地から育つだけなら、もっとシンプルにできる。と勝手に考えている。妻のチフミに話したら「土はつくった方がいい」と。調べたら、自然農では、落ち葉や刈った雑草を地表に敷くそうだ。

詩について
寝る前に詩の脚韻について調べた。う結局、ボブ・ディランに辿り着いた。改めて一曲づつ英語詩と向き合って聴くのもいい。

一日という単位。自分の時間と向き合う。これ以上に人生をつくる方法は見当たらない。今日を磨こう。

One of these days 1

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朝5時30に起きた。
パスポートの有効期限が切れてるので、戸籍謄本が必要になって急遽、池袋の豊島区役所に行くことになった。4月にアメリカのボストンでアートイベントに参加することになっている。

午後に北茨城市に戻り
市役所で、経費の書類を提出。

旋盤を譲ってくれるという連絡が来た。明日朝、高萩に取りに行くことになった。チフミは、いつか旋盤が欲しいと言っていたけど、もう叶った。

市役所からArigatee に移動して、北茨城市のアート施設に展示する作品の準備をした。自然にあるモノを組み合わせてスケッチする。

チフミは、アート技術を使って、いろんな場所で同じ取り組みをしたいと話した。連続する何か。

チフミが移動中、最近読んだ本のアリの話しをした。2割が働き、2割が働くアリのストレスを吸い取って動けない犠牲アリで、6割が働いているフリをしているらしい。もしかしたら、人間も同じかもしれない。常に2割に弱者を必要としている。

日立市工務店の海老沢さんに、木の皮を剥いで、立ったまま乾燥させる技について質問メールをした。24歳大学院で地域資源の再生エネルギーを研究するアラタくんと、新しい取り組みを始める準備。

Arigateeに戻ると、チェンソーアートの平さんが、午前中に来て作業をしていった様子。チェンソーアートでつくったオブジェを北茨城の街に点在させたい。

夜、夕飯のあと、北茨城市のアート施設に納品する作品の作業を進めた。

一日に起こるエトセトラは、アートの素材になる。アートとは生きるための技術。宮本武蔵は「日常が戦場であれば、戦場が日常になる」と書いている。生きるための芸術は、いわゆる芸術よりも広義な技術として実践していく。ひとりの実践が社会全体の幸福になるように。One of These day は、何でもない一日のなかに種を撒いて、人生をつくるためのメモ。

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生活芸術家
檻之太鷲(おりのたわし)

ORINOTAWASHI | Painting, Collaging, Sounding, Diving, The Artist ORINOTAWASHI is.