いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

炭窯づくり3度目の正直者はバカを見るのか。

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暖かくなってきたので、窯づくりの準備のため、土を掻き出した。ユンボでやればすぐ終わるけれど、誰かに頼んだり借りてくるよりも、まずは自力で、スコップでやってみた。おかげで、細かいところを観察できて、土が叩き締まっているところ、脆いところがあることが分かった。どうして前回失敗したのかいろいろシミュレーションして、ご老人たちの話を聞くうちにひとつ分かったことがある。

前回は、土木を仕事にしている人がスーパー助っ人としてユンボを出してくれ、それで大量の土を載せて叩き締めた。お年寄りの話では、むかしは人力でコツコツとカチカチになるまで叩き締めたということだった。

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ユンボがあったら楽だね。もうなしじゃ炭窯つくれないな」

こんな会話をしたのを思い出した。

人力には、そのペースならでは力学がある。次もユンボのお世話になりたいけど、肝心なところは人力でやる。人間の手や身体は、繊細な仕事では機械より優れている。

たぶん、これで3度目は正直者がバカを見ることはないと信じたい。

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