いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

One of thesedays 55

今日は、地域のお年寄りと一緒にガーランドをつくった。

ガーランドというキャンプ場とかで見るような三角形の旗をつくっている。10kmを目指している。けれどまだ120m。それが面白いのか、みんなが楽しめるのか分からない。やってみないと。

慣れないことをやると、はじめはもどかしい。何回かやると少しできるようになる。できるようになると次はこうしてみようとか、ああしてみようと試行錯誤する。新しいことにも挑戦したくなる。何歳になっても、そういう好奇心があれば、新鮮な気持ちで、何事も取り組める。

70歳や80歳の女性たちも、今日は何をするのかしら、と半信半疑だったけれど、やがて夢中になって、子供のようにガーランドをつくった。絵を描いてみたり、色を塗ってみたり。上手である必要なんてない。

昨日、ガラス工房の方々の話「上手にできる人は早々に満足して辞めてしまう」

「下手なヒトは、できないからいつまでもグズグズやっている。グズグズと遅いから、余計なことに興味を持って脱線していく。やがてそれが唯一無二の個性になる」を思い出した。

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午後は、ガーランドづくりを企画してくれた新聞記者の内藤さんとデザイナーでカメラマンのひとみさんと、パンプキンでランチした。パンプキンのマスターは、ぼくと妻が来るのを楽しみにしていてくれた。

ヒトがヒトに出会い、年齢や性別を超えて理解し合うことの素晴らしさを北茨城に暮らしながら感じている。地方に暮らすと、東京とは違う距離感の人間関係がつくれる。否。東京でも、そうしている人もいる。ぼくは、この土地に来て、趣味や年齢の違いを超えて、人と仲良くなれるようになった。


「壁に絵を描いて欲しい」という依頼をくれた、海の近くにトレーラーホテルをつくる社長に会いにいった。ミーティングしたスタッフは、まだ日本語が話せず、英語で打ち合わせした。北茨城市なのに外国になった。そのはずで、外国のようなリゾート空間をつくりたい。そのために50mはある壁に絵を描くという相談だった。しかも締め切りは6月中旬。チフミは「できるの?」と不安そうにしている。

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そのあと市役所で、デザイン仕事の打ち合わせをして、アトリエArigateeに行って、OFFTONE用作品の額を仕上げた。最近、額の精度が上がってきて気持ちいい。

帰宅して、新規プロジェクトの仲間になってくれそうな友達に連絡した。スケジュールは空いていて相談に乗ってくれた。心強い。見積もりと企画書を早急につくろう。

ヒトがヒトを大切してヒトと助け合えば、生きていけると思う。ヒトを悪く言ったり、傷つけたりするようなことをすれば、損するのは自分なんだと思う。明日は友達になった樵の古川さんと森へ入る。