いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

One of thesedays 53

何か疲れて朝遅くまで寝た。10時に起きる。気分がスッキリしてて走りたくなった。海まで3km。往復6km走った。ラストスパートで久しぶりに全力で走った。全力になることなんて、あまりない。気持ちよかった。ストレッチ、腹筋、腕立て伏せ、フルコースやって、目が覚めた。

午後、アトリエの古民家で、制作中の作品を仕上げる。アンビエントフェスOFFTONEのイメージ画。眺めては手を入れて、完成に接近していく。

この地域に月に一度来る、福島さんがお茶をしていく。富士ヶ丘の元区長さんも様子を見に来てくれた。

元区長さんは
「どうやって、この土地で暮らしていくかだな。芸術をやってもすぐには結果は出ないだろ。時間のかかることだろうよ。だから、食べ物だけは確保するといい。ここには、田んぼも畑もあるから。家族が食べる分ぐらいなら、難しいことないから。田んぼを、人力で昔の道具を使ってやればいい。そしたら、おカネも必要ないし、やるんだったら、ヒトと違うやり方をした方がが話題になっていいしな」

言葉になっていなかったこと、自分に必要なことが、元区長さんから提案された。まるで御告げのようだった。少し昔のやり方で農業をやってみたい。機械に頼らない自然のなかで人間が生きてきた技術の発掘、継承。ああ。生きるための芸術がここにある。田んぼが芸術だと言えるかもしれない。

 

夜、3年前に空き家再生に取り組んだ仲間が北茨城に尋ねて来てくれた。ヨーロッパとアフリカを巡る旅のあと、日本に帰国して、家賃負担を軽くするために空き家に暮らしたい、という思いがどんどん広がって空き家再生プロジェクトになって、そのプロデュース役だった柚木さん。

現在は、地域と世界を繋ぐゲストハウス~LITTLE JAPANを運営している。当時、うまくいかない状況のなか、お互いぶつかり合う場面もあったけれど、それでもそれそれの道を進んで3年ぶりの再会だった。

想いを言葉にして、行動し1日を積み重ねていけば、理想の場所へと近づいていく。必要なものは、自らやってくる。

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