いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

One of these days 28

4月26日木曜日
雨。
8時起きる。

朝、昨晩スタジオの電源を抜かないで帰ったことが問題になる。スタジオの一階は、テニスクラブで、そこから電気を拝借している。どういう訳か、ギャラリーの電気が使えないので、そうなっている。昨日、1階の電源を抜かなかったせいで、テニスクラブの管理人さんにみつかって、テニスクラブの電気を使わないでと言われてしまった。普通に考えれば確かにそうだ。面倒な展開になった。

電気を使わないことにして作業をしていると、テニスクラブの管理人さんピーターがやってきてマークと話している。マークは穏やかにピーターに謝りつつ、少しの電気だから、使わせてもらえると助かる、と交渉。結果、承諾も得て、水もトイレも使えることになった。しかしなんて不便な場所で作業しているのか。それ以外は最高の環境だけれど。

雨も上がってきたので額をつくることに。ホームセンタに木材の買い出し。ツーバイフォーを4枚にスライスしてもらう。ちょうどホームセンターにテニスクラブ管理人ピーターが車で現れた。長い木材を自転車で運ぼうとするぼくらを見て「木材を運ぶよ」とピーターが言って車に積んでくれた。

荷物を運ばなくてよくなったので、マークとチフミとサイクリングに出かけた。プロンビンスタウンは、ケープコッドという岬になっていて、岬の真ん中は森と湿地。そのなかをサイクリングコースが走っている。

17世紀にイギリスからやってきた殖民者たちに開拓され尽くした森は、19世紀に再生された。森には、たくさんの鳥とキツネやリスがいる。ここは、おとぎ話の世界。今日見た海は、霧に覆われて水平線が見えなくて、また美しかった。

f:id:norioishiwata:20180502200433j:plain