いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

One of these day 25

4月22日(日)

 

朝8時起きる。
ランニングにいく。このまちの家の写真を撮る。景観を守りながら、まちづくりをしている。新しいものをつくるより、古いものを残す方が難しい。けれど古いものを残す方が、シンプルなこと。

ボストン、プロンビンス・タウンでの滞在制作も折り返し。ぼくは何をしにこのまちに来たのか。尊敬する友達に会うために。友達からアートを学ぶために。テクニックではなく姿勢を。

ぼくは景色を描くようになった。目の前にある美しい自然を作品に封じ込めたい。チフミとぼくなりのやり方で。時間をかけたからいい作品ができるわけじゃない。筆や絵の具の跡、その痕跡ができるだけ自然になるようにやる。意図しない。そこに小さな宇宙を感じれることがある。ぼくが描いたのではない何か。

 

景色を描くこと。シンプルな作品を目指している。

 

スーパーマーケットに買い出し。3日に1回くらい。大人3人が食べる分だから、それなりな量になる。けれど外食より安い。マンゴーがひとつ1ドル。毎回3つ買う。最高に嬉しい。

 

昼をアパートで食べて、午後、スタジオで制作。少しずつ手を入れて作品を仕上げいく。持ってきたパネル9枚をどう展開するか。5枚目まで手をつけた。あとは、作品をつくるだけ。やることは決まっている。

まずは、プロンビンスタウンのDNAギャラリーのオーナーに作品を気に入ってもらえたらハッピーだ。けれど「気に入ってもらうために、つくるような作品は面白くない」とチフミが言う。

ぼくは、アメリカのボストンのギャラリーで、滞在制作をしている。まるで夢のような日々。これからも続く夢の始まりだ。

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