いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

雑草に学ぶ野生型適応戦略

f:id:norioishiwata:20170601221330j:plain月曜日に日の出を見に行ってから早起きになった。午前中は、六時間になって、制作できる時間が増えた。今日は少し遅くて、7時にアトリエに来て、この日記を書いている。

今日は雨。だけど嬉しい。野菜を育てて食べようと、自然農というやり方で、耕しもせず、雑草の根を残したまま植えてみた。種からではなく、苗を買ってきたので育つか心配で、畑をやっている友達には、それは野生に小型犬を放つようだ、と笑われた。植物は、厳しい環境を乗り越えて強くなるらしい。子犬のようなウチの野菜たちも、逞しく育っている。雨が嬉しい。

f:id:norioishiwata:20170601221451j:plain大学の恩師に、記事を頼まれて、気合い入れて書いたら「長い」と返事が来た。前半をばっさりカットして、読み直したら、言いたいことが明確になった。書いて気がついたのは、自然から生き方を学んでいること。特に雑草と呼ばれる植物は凄い。英語ではRuderalという。人間が開拓して荒廃した土地に生える荒地植物の意味。SFみたいだ。雑草は、種子をタイミングが来るまで眠らせたり、地上よりも地中に強く根を這わせて、生き延びたりする。Ruderalな考え方、行動の仕方、企業経営があるように思う。結局、野生型適応戦略 - Ruderal City計画 - という記事になった。

f:id:norioishiwata:20170601221547j:plain北茨城市の廃校、旧富士ヶ丘小学校をアトリエにしている。この場所は、今後、陶芸教室やシェアオフィス、アーティストインレジデンス、ギャラリーとして再利用されていく。昨日は、コーディネーターの都築さんと、場所の名前を決めるミーティングをした。
まだやることもはっきりしていないので、できるだけ可能性を限定しない方がいいという話から「富士ヶ丘Favoratory」になった。favorite と laboratoryの造語で、「好きを探求する」という意味。その言葉に遭遇して、フレッシュなコンセプトを手に入れた。

なるほど。早起きをしたついでに英語の勉強を再開した。まだ1日だけ。それでも眠っていた頭脳がアクティブになった。
RuderalにFavoriteをLaboratoryする。つまり、雑草のように生き延びて、好きを研究する。ぼくの好きではなく、未だ出会っていない誰かの「好き」を創造するために。ああ、それが音楽のポップスだと気がついた。PRINCEの歌に「POP LIFE」だ。

Pop life
Everybody needs a thrill
Pop life
We all got a space 2 fill
Pop life
Everybody can't be on top
But life it aint real funky
Unless it's got that pop

POPな人生
それを誰もが求めてる
POPな人生
みんな満たされない思いを持ってる
POPな人生
誰もがトップになれるわけじゃない

そう
POPに生きないかぎり
本当に楽しくはならない