いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

「忙しい」はいかなる状況でも言い訳にしか過ぎない。やりたいことをやるために「忙しい」は必要ない。

1日にあった出来事を記録する。仔細な会話やアイディア、計画や閃き。日々の思考は泡のように浮かんでは消えていく。慌ただしい時間の中に流れて消えてしまう。だからこそ拾い集めて記録する。

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5月から住み始めた江戸時代に建てらた空き家で目を覚ました。今日は、再生した空き家の入居者のための仕上げ作業。昨日、家のお隣さんがくれたオニギリを朝食べて出勤。
車で5分。

作業内容は、天井横の壁を埋める。昨年の10月から家を直しているので、いろんな技術が手に入った。

お昼は、お世話になっているお寺でご馳走になった。2人に似合う着物を買ったから、着てみなさいとプレゼントしてくれた。

午後から、また作業をした。夕方に近所の井上さんがやって来て
「これは珍しいぞ、綺麗にして使ったら面白いぞ」と明治時代の炬燵をくれた。

木材を白木にする薬品があるから、持ってくる、と井上さんは帰って、ぼくらは作業を続けた。19時ころ、まだ完成していなく、井上さんが薬品を持ってきてくれたが対応できなくて、井上さんは「じぁ明日だな」と帰った。20時には片付けも完了して、江戸時代からの町屋に帰宅した。

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最近思い出すのは、東京のクライミングジムのオーナーの言葉。

「お前、まだ愛知県で家を直しているのか?」
「はい」
「クライミング全然やってないな」
「家を直すのが忙しくて」
「お前は大工か公務店になりたいんだっけ?」
「そんなことないです」
「お前さあ、アートやってんだろ。それは、お前にしかできないんだよ。お前みたいな作品つくれる奴いるか?家なんか直せる奴はいくらでもいるんだよ。金なんか追っかけるなよ。アートやり続けて野垂死にしろよ。」

この強烈なメッセージ。
という訳で、
1日のことを振り返りながら、未来を思考する。これが書き続ける理由。今も未来もつくるのは自分自身。明日は早朝からカヌーのスポット探しに出掛けることにした。

 
夫婦で作品をつくる
コラージュ・アーティスト
檻之汰鷲(おりのたわし)
http://orinotawashi.com/