いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

生活芸術日記2022.0523

夜中に雷が鳴って、一緒に暮らしている犬のヒナコが吠えていた。妻チフミはヒナコを家に入れて安心させようとして、自分はそのまま寝てた。 朝も雨だった。ランドスケープの制作は天候によってメニューが変わる。今日は一日、木彫になった。唐突にプレゼント…

生活芸術日記2022.0522

バンドのメンバーから曲が送られてきた。都内でスタジオに入って演奏を録音したもの。20年以上も同じバンドをやってきて、やっと自分たちの音楽がつくれるようになった。自分がもっとも長く続けている表現活動がバンドだ。ぼくは詩を書いて歌っている。メ…

生活芸術日記2022.0520

昨日の朝、お茶摘みをして紅茶を作った。いま暮らしている里山にはあちこちにお茶の木があって、けれども誰もそのお茶には興味がない。その紅茶を飲みながらこれを書いている。 目の前に利用できるモノがあるのにその利用価値が分からない、もしくは面倒だか…

生活芸術日記2022.0519

いま自分のテーマは、競争から離れて生きることだ。これが難しい。自然のなかに弱肉強食のヒエラルキーがありながらも、弱い動物は生き延びている。雑草は、生き延びる戦略を持っている。生きることとは優劣をつけるのではなく、あるがままを肯定することか…

生活芸術日記2022.0518

朝起きて海に行った。どうにも海に行ってみないと分からない。これならできるな、という具合だったけれど、波の数が多くてゲッティングアウト(波の向こう側に出ること)ができない。一本は自分的に乗れたけれど、そのあとは体力を消耗するばかりだった。 午後…

生活芸術日記2022.0517

生活が芸術だったらどんな毎日を送るのか。いまのところ、草を刈る、木を切る、犬と散歩する、畑の野菜を食べる、土を掘る、薪で風呂を焚く、木を削る、絵を描く、文章を書く、海へ行く。 VRをとある施設に導入するためのプレゼンをした。長い付き合いの映像…

生活芸術日記2022.0515

日々を記録することは、自分自身を掘り起こすことだ。耕すとも言い換えられる。日記は誰かに読んでもらう目的よりも、自分自身の現実を映し出すために書く。なぜなら、自分の見ていること体験していることは、目の前にしか存在せず、自分以外の誰もここを知…

生活芸術日記2022.0514

朝から真菰(マコモ)の苗を植えるお手伝い。桃源郷を作る活動に共感してくれた神永さん84歳がこちらにも真菰を植えてくれるという。 真菰とはイネ科の植物で、お米のように水があるところに生える。古くは縄文時代から食べられたという。マコモの実はワイル…

生活芸術日記2022.0512

カラスが飛んできた。荷物のそばで獲物を狙っていた。妻は「何か食べたいんだね」と言った。自分はカラスというだけでなんとなく邪険な気持ちになっていた。カラスは何も悪くないのに。 それからカラスが気になって、改めて飛んでいる姿を眺めると、勇壮な飛…

生活芸術日記2022.0511

朝から炭の袋詰めをした。炭をノコギリで切って袋に入れる作業。炭を早く窯から出し過ぎたので、木の部分が残っていて硬い。それを「ねぼえ」という。炭焼きは自然を駆使した仕事なので毎回加減が異なるところが難しい。 午後は今年から活動する地域おこし協…

生活芸術日記2022.5010

昨日は長野県岡谷市の妻の実家から茨城県北茨城市の家まで移動日。クルマで移動するといろいろ考える。どういう訳か、今回の旅は生まれ変わったような感じがしている。ひとつには今暮らしている土地から離れて、今している里山づくりが貴重な経験になってい…

生活芸術日記2022.0508

名古屋の展示最終日。撤収のため妻の実家から移動。空き家プロジェクトで通った津島の長屋に立ち寄った。長屋のお隣のお世話になったご夫婦とランチした。ちょうど津島の知り合いから連絡があって合流。散歩して、移民問題に取り組む真野さん宅に寄る。テレ…

生活芸術日記2022.0507

朝から昨日の草刈りの続きをした。どうして草刈りをするのか考えた。自然の側からすれば全く必要ないことで、単に草が刈ってあると綺麗だからということなのだろうか。自分としても単に妻の両親が荒らしている土地を気にしているだろうから、という理由だけ…

生活芸術日記2022.0506

チフミのお母さんが御柱を見に行こうと誘ってくれた。御柱は諏訪地方の7年に一回のお祭り。次の御柱のとき父や母は生きているだろうか。 チフミの実家で頼まれたイスと机のペンキ塗りをした。午後は放置された畑の草刈りをした。 夕方はコンビニの駐車場で…

生活芸術日記2022.0505

妻の実家のウッドデッキのペンキ塗りをした。アメリカに行ったとき、そこに暮らす人たちが自分の家をペンキで塗っていたのを思い出した。トムソーヤの冒険の出だしもペンキ塗りのエピソードだった。昨日読んでいたホッファーの本にダヴィンチが出てきた。偶…

生活芸術日記2022.0504

妻の実家で過ごしている。エリック・ホッファーの「情熱的な精神の軌跡」を読んでいる。彼の文章、彼について書かれた文章などが編集された本。労働する哲学者として知られている。なるほど、哲学者といえばエリートだけど彼は違っている。経験したことから…

生活芸術日記2022.0503

愛知県での展示設営から一日在廊して、妻の実家、長野県岡谷市に戻ってきた。まるで記憶巡る旅のようだった。 7年前、空き家に暮らしたくて、探していて巡り会った津島。妻が案内状を郵送してくれたおかげで、津島で出会った人たちと再会した。 シンガーソ…