いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

何もないような日にこそ大切な何かがある

昨年の大雨で川のようになった倉庫を片付けた。ギリギリ大きな被害はなかったけれど、土が1センチほど積もっていた。コンクリートが剥がれた箇所を新たに練ったコンクリートで埋めた。生活環境をつくるのがとにかく楽しい。それを生活芸術と呼んでいるけれど…

中心を求めず円想に生きる。

コロナウィルスでいよいよ、東京都に自粛要請が出た。ニュースでは食料の買い占めを報道している。 先週くらいから、食料不足になると予想してチフミに「食料を買っておこうよ。不足するよ」と話したら「いろいろあるからいいよ」と言われた。流石だ。 ひと…

毎日を生きている。それだけで素晴らしい。

本を書いている。コロナウィルスの影響で、都内の生活は混乱しているらしい。妻チフミは、甥っ子と姪っ子の面倒を見に行った。不在の隙に独りでしかできない仕事をしている。 本を書くのは、自分と向き合う作業。自分という容れ物は鍛えないと、負荷を与えな…

地域が活性して桜に包まれる日。

天気が荒れると予報された。アトリエ周辺全体をほんとうの桃源郷にする桜の植樹イベントが行われた。3月14日、当日はまさかの雪だった。 朝8時に行くともう準備している人たちがいる。70代、80代の地域のご老人たち。まだ空はどんよりしているだけで…

生きてきた時間が増えて、生きられる時間は減る。人生の時間は、穴の空いた容器から流れる水のように減っていく。

できるだけ記録しておく。人生の時間は、穴の空いた容器から流れる水のように減っていく。これらはほんとうのことです。 3月9日 いよいよ週末に桜の植樹をすることになり、草刈りや産廃の処理の打ち合わせがあった。 人間が活発に動けば景色は変わる。記憶…

理想のつくり方

イメージが湧いてきた。これは物語になる。断片。世界を描く。都市生活者。ノラ猫。予言。崩壊。繰り返す出会い。ノアの箱船。動物のカップルが列を成して歩く。たどり着く、自然との共生。100年前の暮らし。小説のメモ。 生きるための芸術シリーズ3冊目…

危険なことが起きている

暖かい太陽の光を浴びて昼寝をしていた猫はハッと目を覚ました。 「何かが起きる」それは予感だった。 猫には名前はない。理由もなく生まれて、ただ生きているだけだった。その予感は何か危険なことだった。誰かに知らせなければ。猫は、歩いてほかの猫を探…

展示が終わって次の未来がはじまるクロスポイントにて。

いまいる場所を確認するために文章を書く。どこかに届けるためでもなく、出来事を並べて生きるための地図を出現させ、そこに現在地を記す。いまいる場所が分かれば、進むべき先も浮き彫りになる。 有楽町マルイでの個展が終わった。2週間の開催で、北茨城の…