いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

One of thesedays 60

苗を買いにいった。ついに畑を貸してもらったので食べ物をつくる。ホームセンターで苗と種をチェックする。 「ホームセンターで買うとみんな同じ時期に同じものが収穫しちゃうから、違うのを買った方がいいんだけどな」 通りすがりの老人が教えてくれた。イ…

One of thesedays 59

海の側にリゾート地をつくる計画の打ち合わせ。担当者は、イタリアやドイツに住んでいて、7ヶ月前に日本に来たばかりで、日本語が堪能ではなくて、英語で話すことになった。 「イエェ、イエェ」と相づちを打ちながら話しをする。日本語とは違う脳の回転をす…

絵を描く。絵を売る。生きるための芸術。

ぼくは妻のチフミと絵を描く。その絵を売って生きる。これが理想。けれども現実は少し違う。 ぼくは妻のチフミと絵を描く。その絵を売るだけでは、こと足りないので、そのほかにも仕事をしている。昨日は、渋谷のギャラリー&バー「ゲルニカ」でアートオーク…

One of thesedays 57

小学校の運動会にいった。チフミとぼくには子供がいない。だから、子供のことはよく分からない。けれど、チフミの姉の子供たち、りゅうのすけ、りなこ、甥っ子と姪っ子が、子供について教えてくれる。彼らと過ごすことで。小学校の運動会を観覧しながら、自…

One of thesedays 56

森に入った。林業家の古川さんのお手伝い兼、社会科見学として。人間がつくった森は、人間が手を入れないと、生態系が保てない。木が混んで太陽の光が入らなくて、木がやせ細ってしまう。だから、不要な木を切る。不要な木だけでなく、売れる木も切る。そう…

One of thesedays 55

今日は、地域のお年寄りと一緒にガーランドをつくった。 ガーランドというキャンプ場とかで見るような三角形の旗をつくっている。10kmを目指している。けれどまだ120m。それが面白いのか、みんなが楽しめるのか分からない。やってみないと。 慣れないこ…

One of thesedays 54

東京でゲストハウスLITTLE JAPANを運営している柚木さんと話した。 「地方を回っているのは、ネットワークをつくっています。都市と地方を繋げたいんです。あと、移住って、カフェやってますとか、古民家に住んでますとか、自給自足ですとか、キラキラしたこ…

One of thesedays 53

何か疲れて朝遅くまで寝た。10時に起きる。気分がスッキリしてて走りたくなった。海まで3km。往復6km走った。ラストスパートで久しぶりに全力で走った。全力になることなんて、あまりない。気持ちよかった。ストレッチ、腹筋、腕立て伏せ、フルコースや…

新作。アートオークションに出品

波打つ石stone hit the waveキャンバス、木、ペインティング840mm × 640mm 眼は瞬間の連続を捉える。時間の流れのなかで、瞬間はなく、それは動いている。けれども、瞬間を捉えれば、それは永遠になる。絵画は、瞬間の永遠だ。檻之汰鷲(おりのたわし)は、日…

One of thesedays 52

北茨城からバスで東京に向かう。田園風景や森から、町へと移り変わる。荒川河川敷には、木が繁る場所がポツポツとあって、そこにはブルーシートの簡易住宅がある。暮らしている人がいる。 上半身裸で自転車を漕ぐおじさん。手を後ろに組んで走るおじさん。荒…

One of thesedays 51

「石渡さんにとってアートって何ですか?」と聞かれ 「生きるための手段」と、とっさに言葉が出た。 「それってどういうことですか」 「生きるために芸術があるってことです」 「生きると芸術がどうしたら結び付くんですか?具体的に言うと、どういうことで…

One of thesedays 50

山に入った。アトリエをつくった北茨城市の揚枝方は、山に囲まれいる。山といっても名前もない小さな山で、そこには、杉が植えられている。日本の田舎、至るところに杉が植えられている。 アトリエに改修した古民家が実家だった有賀さんが教えてくれたことに…

One of thesedays 49

古民家のアトリエで作品をつくる。理想の暮らし。妻と作品をつくって自然と共に生きる。仕事があることは幸せだと思う。ここ数日、オーダーを貰った作品をつくっている。毎年9月に開催されるフェスOff-Toneのイメージ画。主催する松坂夫妻は、古くからの音…

One of thesedays 48

知らないことをひとつ知ったとき、世界はひとつ大きくなる。知らないことが100あると気づいたなら、世界は100だけ大きくなれる。 朝10時に市役所で2019年の国体パネルデザインの発表会に出席。そのあと図書館へ。本棚から背表紙の文字を眺めて…

One of thesedays 47

朝7時に起きて、英単語学習アプリmikanをやる。英語を上達させたい。朝食のあと2km走る。帰ってきて、英語の小説を読もうと検索する。白鯨はどうか。難し過ぎる。ヘミングウェイの「老人と海」はどうか。 He was an old man who fished alone in a skiff i…

One of these days 46

楽しい時間を持つこと。朝から作品づくりできるのが嬉しい。8時にアトリエ古民家Arigateeにいく。作品をつくりながら、いろんなことをしたい。アメリカで一緒に滞在制作したマーク・レディンは、絵を描きながら、遊びながら、お喋りしながら、作品を生み出…

One of these days 45

東京から北茨城市に帰る。途中、水戸のKEISEI百貨店に北茨城の芸術家、毛利元郎さんの作品展に寄る。毛利さんは、イタリアの景色を描く。奥さんが作品の額をつくる。 「90年代にイタリアに1年滞在して、はじめてなのに懐かしい気がして、そのときは、現代…

One of these days 44

友達の結婚式の二次会に作品を持っていった。先週からつくっていたペンギン二体。ペンギンは夫婦で子育てする家族愛に溢れた動物。気に入ってもらえるか、ドキドキしながら渡すと、新郎も新婦も満面の笑顔で喜んでくれた。偶然にも、ふたりが好きな動物はペ…

One of these days 43

朝、東京から北茨城に帰って、昼から芸術祭のミーティング。その前にランチを食べにお気に入りのお店に。1000円で地元産の魚が食べれる大津港駅の「太信」へ。 その土地で漁れたモノを食べれば、それは間違いなく美味しい。店主のマエダさんに「美味い」…

One of these days 42

会いたいヒトがいる。聞きたい話しがある。行きたい場所がある。何が起こるか分からない日がある。 9時。朝起きたらチフミは出掛けていた。ペンギンを仕上げるために、拾い集めてきた鉱物をハンマーで砕いて、目のサイズにする。ルーターで削って米粒みたい…

One of these days 41

あなたの仕事は、王国を繁栄に導くこと。どのような生態的環境、人口構成、地理的条件の組み合わせが国家と支配者にとって最も好ましいかという匙加減はあなた次第だ。 朝起きて、ページをめくった本「ゾミア-脱国家の世界史」の一節。この本は、原始的な民…

One of these days 40

朝、起きてテレビも見ないし、SNSもあらゆるWEBサイトもチェックしない。メディアに繋がらないと、ぎゅっと世界が小さくなる。 できれば最寄りの個人経営のパン屋さんのパンを食べて、フェアトレードやコーヒーが大好きな友達が仕入れてきたコーヒーを飲みた…

One of these days 39

放っておけば草が生えてくる。そういう草を雑草と呼ぶ。けれど、ひとつひとつの草に名前がある。ひとつひとつの草に生き残るための戦略がある。そうやって生き延びる雑草を人間は邪魔者として刈り取る。 雑草は人間が自然を切り拓いた場所にしか生えない。そ…

One of these days 38

5月7日月曜日朝、依頼されている作品をつくるためにArigateeにいく。いまペンギンのカップルをつくっている。作品をつくる。欲しい人がいる。売れる。それを資本にアート活動をする。イメージを獲ってカタチにする生産活動は、社会のなかで、農業や漁業に通…

Arigateeはアーティストインレジデンス。作家が北茨城の自然のなかで制作に没頭できる環境。

5月6日(日) 「どうして舟をつくるんですか」クロダ氏が質問してくれた。ぼくたちは五浦の海を眺めていた。 「ぼくにとってのアートは生きるための技術で、人間のもっとも古い道具が舟だと思って。海の向こう側を見た人間はどうしてもその先に何があるのか…

One of these days 36

10時花園神社例大祭にささら舞を観に行く。子供が獅子に扮して五穀豊穣を祈願する。とても日本的な光景なのにこれは過去の姿。着物や色、笛の音。太鼓やリズム。いまの日常にはなくなっている伝統が息づいている。 昼前に家に戻る。北茨城市から依頼されて…

One of these days 35

5月4日木曜日朝7時起きる。目が覚めてすぐ運動したくなる。ストレッチ、腕立て、腹筋。午前中に北茨城市に提出する書類を作成。雨が強くなって雹に変わる。バチバチと激しい音がする。今年の計画をチフミと話す。海外にコネクションを増やすこと。ボスト…

One of these days 34

5月3日木曜日朝9時に起きる。朝食後、舟について調べる。ぼくは舟をつくりたい。2016年に諏訪湖でカヌーをつくり、2017年は北茨城市でペットボトルの筏をつくった。舟に憑りつかれている。 ぼくが初めて惚れた舟はアイルランドのカラック。2013年…

One of these days 33

5月2日8時起きる。北茨城市役所で打ち合わせ。昨年の活動経費の修正と今年の活動について。お昼を家で食べアトリエ兼ギャラリーArigateeへ。約一カ月ぶりに見る日本の自然。緑が美しい。雑草も繁ってきた。旅に出る前に植えたジャガイモの芽が出ていた。…

One of these days 32

4月30日月曜日朝6時起きる。 日本、北茨城に帰るため、ボストン空港へ。離れるほどに、魅力や大切なことを思い出す。プロンビンス・タウンの美しさ。流されるのではなく、流されないまちづくり。コンビニエンスストアやチェーン店は出店させない。代わり…