いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

見えなくても伝わらなくても結果が出なくても評価されなくても、大切なモノコトがある。

 友達から
「家に木材がたくさんあるから、使わない?」と連絡があった。

f:id:norioishiwata:20170827212205j:plain行ってみると、友達の亡くなったお父さんが銘木を集めていたらしい。珍しいカタチと模様の木だったのでいくつか戴いてきたのが7月の頭。で7月の20日頃、お客さんが家に泊まりに来ることになり、慌ててその銘木でテーブルをつくった。


それから一か月後の今週末、映像作家の木村輝一郎が家族と一緒に、PEPの撮影も兼ねて北茨城に遊びに来ることになった。

土曜日の朝は曇りで、雨も降ったりで今年の夏に腹が立ってきた。ところが、午後には雲がなくなり、晴れ間が広がった。友達家族が到着すると二ツ島へ行き、素晴らしい夕焼けと海を楽しんだ。

 夜、木村家と木のテーブルを囲んで夕食をした。このテーブルは、木村輝一郎のお父さんが集めていた銘木でつくったテーブルだった。お父さんのテーブルは、孫や息子やお嫁さんに囲まれ、家族の時間をここに生み出していた。そこには何かしらのチカラが働いていた。

f:id:norioishiwata:20170827212757j:plainこの週末の素晴らしい天気も、映像作家の木村輝一郎が、ウチへ遊びに来てくれたのも、お父さんのテーブルのおかげだ。きっと。

誰にも見えなくても、すぐには伝わらなくても、すぐに結果が出なくても、たくさんの人に評価されなくても、大切なモノコトがある。忘れない。まだまだやれる。


生活を芸術に
芸術を生活に
檻之汰鷲(おりのたわし)

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