いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

ニューヨークにティピを建てる計画

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朝起きて走った。家の近くに材木屋を発見した。旅先で走るのは、土地勘を身に付けるサバイバル技術でもある。

チフミと相談してブルックリン美術館に午後から行くことにし、午前中は制作の打ち合わせ。やはりアメリカでも住居をテーマにした作品をつくろうとの話から、最も簡易的な住居ティピにしたらどうか。そもそもアメリカには先住民がいた。アメリカの中央に行かなければ、インディアンについて何も知るきっかけがないと思っていたが、ニューヨークにはインディアンの博物館があった。早速行ってみた。

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アメリカという国は、ヨーロッパからの移民でつくられた。その前には先住民が住んでいた。その争いについては、歴史に刻まれている。アメリカには、今現在もたくさんの移民がいる。この大地に人間が命を育むことは、国家経済社会以前に人間の基本的権利だ。ところが、長い間、その自由がなかった。ぼくはそのことを知らない。本で読んだり映画で見ただけで。

ぼくらは、アメリカ-ニューヨークの地にティピを建てたいと考えた。ティピは最も簡単に建てられる住居。その意味では最もミニマルな住宅だ。ティピは先住民の住居。つまり、先住民の住宅をマンハッタンやブルックリンに建てる裏返しを表現したい。