いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

考えて立ち止まれば、生きることは、とても重いことなんだけど、1日という単位に落とし込めば、なんとか自分の両手両足と思考と身体で、乗り越えることができる。

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古い家がたくさん余っているのに、新しい家が建てら続けていて、昨日テレビでは、アマゾンの森林が違法に伐採されていると報道していたが、その日本人は放射能を海に垂れ流し続けている。

見渡せば胸が締め付けられような出来事ばかり。だからこそ、どうやって生きようかと悩むのだが、空き家問題にしても、空き家でお金を儲けた話には耳を傾けるが、根本的な解決策には興味がない。むしろ、そんな面倒は御免だという話になってしまう。

今日は仕事始めで、梁を交換するために継ぎ手を加工した。家を直すのは、肉体労働だし骨の折れる作業。材料を手に入れるにもお金がかかる。

考えて立ち止まれば、生きることは、とても重いことなんだけど、1日という単位に落とし込めば、なんとか自分の両手両足と思考と身体で、乗り越えることができる。

今朝起きたら、身体が重くて喉も痛くて、ああ、風邪だとダウンした。だけど、なんとか身体を起こして仕事をした。

ほんとうに小さな1日。

嫁と2人で、やったことのない作業に挑戦して当然ながら、失敗して再びやり直して。

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世界をマクロに見れば
問題だらけだけど
生活を小さく
自分の手に負える範囲に限れば
美しく輝かせることもできる。

嫁と2人で
手元にある食材で
質素に食べるご飯がとても美味しい。
なぜなら、食べられることに感謝できるから。

嫁と2人で
家を改修していることが楽しい。
なぜなら、2人でやれる仕事があるから。

小さな今日という1日を美しく感動的に過ごすことができれば、アマゾンの熱帯雨林が不法伐採される心配も、放射能が漏れていることも気にしても仕方ない。なぜなら、これ以上、誰にも迷惑を掛けない暮らし方をしているのだから。

それでも世界が不安に包まれているのだから、
ぼくは、幸せだけれども悲しくなる。
だからこそ、妥協なく全力で表現していきたい。


夫婦で作品をつくる
コラージュ・アーティスト
檻之汰鷲(おりのたわし)
http://orinotawashi.com/