いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

古家採集活生計画のための調査。第ゼロ回目。



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家から徒歩15分に発見した古家の調査にいった。ぼくが住む東京板橋区にもこんな光景がある。

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西台不動尊の隣接する植物に覆われた家。
緑の奥からテレビかラジオの音が聞こえてくる。
黒い穴のなかへ入って、
「こんにちはー!」
と呼ぶも返事なし。
気がつけば蚊に刺されまくり。

諦めて裏にある不動尊を訪ねた。
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不思議な空間で次元が違う。


先日発見したもう1件の家へ行った。

「こんにちはー!」
「どなたー?」
「古い家を調査してまして、、」
「いま行くわー。」

68歳のお婆さんが現れた。古い家に興味があり話しを聞きたい、と伝えると快く応じてくれた。

お婆さんの祖母の代から暮らしてきたそうで、お父さんは大工だったが自分の家は建てなくて、大工とはそういうものだ、とお婆さんのお母さんが言ったらしい。当時の金額で25万円。

1階は工房でベビーベッドをつくっていて、職人さんたちも暮らしていたらしい。
家は何度も増築と改修を繰り返して、暮らしに適した形にカスタマイズされてきた築70年の木造建築は2011年の震災でも壊れなかった。公道に接していないので再建築不可。建て替えができないから改築を繰り返しているとか。ルールの方が家より後にできたのに。

家の写真を撮りたかったが、断られるのを気にして頼めなかったので今日は、第ゼロ回目の古家採集。古い家を訪ねて老人に出会って知り合いになれば、一人暮らしの老人の助けになって、これはこれで別の角度で役に立ちそう。

東京の板橋区でも歩けば、いくらでも古い家に出会う。また採集してみます。


下の写真は散歩の途中でみつけた古家。
こういう家を綺麗にして大切に住みたい。

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夫婦で作品をつくる
コラージュ・アーティスト
檻之汰鷲(おりのたわし)
http://orinotawashi.com/