いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

負けを認め、また挑戦すれば、それが次へのステップになる

自分の弱さを知った。座禅を30分やろうとしたが、足の痛みに我慢できず崩してしまった。時計をみるとあと3分だった。たったそれだけでも、自分に負けてしまった。

知らずのうちに負けていることがたくさんある。

夕方、クライミングジムにいった。目標にあと少しで到達できるのに、あと少しで届かない。その「あと少し」に気持ちが負けている。

最近絵の作業が進んでいないことに気がついた。自分を鍛えているつもりだったが、まだまだらしい。改めて気合いを入れ直すことにした。気づき改めるために、スポーツをやっているようなものだから、こっからエンジンかけていけばいい。


どうして気持ちが緩んで、しかも緩んでいることにすら気づかないのか。

明日は休日だけど、朝5時に起きてランニングから始める、と自分に約束しながら昨日は寝た。自分を思い通りに動かすことが、生きる技術のもっとも基本になる。

今朝、起きると驚くほど寒くて布団から出られない。携帯をいじっていると友達からメッセージが入っていた。昨日、FACEBOOKに投稿した「飛ぼうとしたときに飛べる」という文章に対して、「(飛ぼうとしたときではなく)飛ぶときに飛べるんだ」と反論をくれた。同じ「飛ぶ」でもモチベーションが大きく違う。その差が自分の「あと少し」だと納得した。

走る!と声に出し着替え外に出た。走り出すと座禅の影響か左足首が痛い。今日は走れないかもしれない?という考えを殺しながらゆっくり走る。B.G.MをPete Rockのアルバム「Instmental」からBeckの「Morning Phase」に変える。朝の凍るような空気のなか朝日が昇って空がオレンジ色に染まる。毎日の代わり映えのない家の近くなのに、その光景と空気に感動が溢れた。

Beckが歌う。
Free 
As a driving wheel
Cycring around your iron will
You tried to run from trouble: when it comes
You follow the drum
Keeping time with everyone.

ゆっくり走っていると後ろからランナーに追い越された。彼はぼくよりずっと速い。まるで人生みたいだ。こうやって毎日誰かに追い越されているんだろう。ぼくより前を走っている奴はたくさんいる。でもその背中をみて諦めたら、ぼくは自分の道を失ってしまう。いまは彼の背中が見えていたとしても、向かう先は別の場所。自分の道をコツコツと進むしかない。

諦めるなんて死ぬまでない

夫婦で作品をつくる
コラージュ・アーティスト
檻之汰鷲(おりのたわし)
http://orinotawashi.com/

生きる芸術のための生活者
石渡のりお
norioishiwata@gmail.com