いきるための芸術の記録

荒地と廃墟の楽園より

730日間の冒険を今、スタートする。2018年、すぐ近くの未来へ飛ぶために。

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目標・夢・種を蒔いて育て収穫すること。730日後の未来へ。
岐阜県中津川市の古民家で、週末キャンプイベントを開催する。この古民家には裏山があり、そこの木を伐採して、草を刈り、整地してキャンプ地をつくる。地元の杣(そま=きこり)に森と人間の関わりを学びながら、みんなで食事して語り、遊ぶ。

10月の終わりから、この家に暮らして冬を越す計画。9月は、愛知県津島市の改修してきた長屋で始まったアーティストインレジデンスのプログラムに参加して、彫刻の新素材の開発に携わる。8月は三重県志摩市阿児町安乗の空き家に暮らしボートに乗って絵を描いて過ごした。7月はニューヨークのブルックリンに一カ月滞在して制作し、個展を開いた。

すべては2年前に種を蒔いて、育ててきた収穫だった。つまり今、2年後を見据えて動くタイミングがやってきた。

種は自分にしか発見できない。他の誰かには何の価値もない。芽が出てもじっと見守って育たてるだけ。何の見返りもない。何を馬鹿なことをしているのか、無理に決まっていると笑れる。それよりお金を稼ぎなさい、と言われる。しかし、目の前のことではなく、未来のために今を費やせば、その対価は返ってくる。一切無駄なことをしなければ必ず返ってくる。これは自然の摂理だ。

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ゴールまでの道程を想像/創造する技術
ぼくたち夫婦は、アート作品をつくりながら、使われない家に暮らし、日本人が忘れつつあるライフスタイルを発掘して生きている。それらには価値がない。つまり、それらは、ほとんど自然のままにある状態。それらを駆使することが最もクリエイティブな芸術だと確信している。100年分のライフスタイルから良いところをサンプリングして、日々にミックスして暮らす。これはヒップホップだ。

その一方で、2年後の未来への冒険を始めたい。いよいよ海外に暮らしてみたい。2018年のスタートを目指す。

ぼくは、いつもこうやって始めてオブザベーション(観測)する。これはボルダリングで学んだ技術。ゴールまでのルートをイメージして組み立てる。

海外で暮らすなら、どの国にするのか。家はどうするのか。お金はどうするのか。収入と出費、つまり、生活費と仕事のバランスを考えて、どの国がありえるのか。日本にどうやって仕事ネットワークを構築するのか。現実なところ、お金さえクリアできればなんとかなる。もちろん、様々な状況が許さないこともある。それでも夢の種をみつけたら、こうやって言葉にして現実化シミュレーションする。

夢の種を蒔いて育てているうちは、収入にもならないし、出費ばかりだ。夢は子供なのかもしれない。独立できるようになるまで育むこと。

独立独歩で生きるには、経済的なバランスをマネージメントしなければならない。夢への投資と現実的なマネタイズを。お金が少なく苦しくても、いつかは解消される。なぜなら、時間を未来に投資しているのだから。夢へのステップは毎日積み重ねられていく。今日できることは、今日しかできない。明日には明日がやってくる。繰り返せば望んだ未来がやってくる。